第十七幕:夏の街に弾む虹
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七夏「え!? えっと・・・ゆ、柚樹さん! また後で!」
時崎「あ、ああ」
凪咲「柚樹くん、今日はありがとう」
時崎「え!?」
凪咲「明日も、七夏たちの事、よろしくお願いいたします」
時崎「あ、はい!」
凪咲「では、これを、こちらに運んでくれるかしら?」
時崎「はい!」
お米の袋を運ぶようだ。一袋10kgが三つ、大したことはない。
凪咲「後は、これを吹きこぼれないように、見ていてくれるかしら?」
時崎「はい」
鍋で何かの出汁を取っているのだろうか。最初はなんて事無かったが、次第に暑くなってきた。俺が鍋をかき混ぜている間、凪咲さんは野菜を切っている。七夏ちゃんも、普段はこんな感じなのだろうか。
凪咲「ありがとう、柚樹くん。次はこれ、いいかしら?」
時崎「はい、それをおろせばいいのですね」
凪咲「はい」
凪咲さんから、大根と、おろし用の陶器を受け取る。大根はおろされると意外と少なくなるな・・・なんて思っていたら、凪咲さんが、更に大根を持ってきた。
天美さんが、今日は蟹料理って話してたけど、この大根は関係あるのかな。
時崎「凪咲さん、これでいいですか?」
凪咲「はい。ありがとうございます」
時崎「後は・・・」
凪咲「では、このお皿を・・・」
時崎「分かりました」
和室のテーブルにお皿を運ぶ。いつも七夏ちゃんがしてくれている事・・・改めて感謝する。
心桜「ん〜! サッパリ〜!」
時崎「あ、天美さん! どうぞ!」
俺は冷茶を、渡す。
心桜「おっ! ありがとー! お兄さん! 気が利くね〜!」
時崎「いつも、七夏ちゃんが・・・」
七夏「私!?」
時崎「おっ! 七夏ちゃん!」
七夏ちゃんに次いで、高月さんも姿を見せた。三人共、風水の浴衣姿だ。七夏ちゃんの浴衣姿は見慣れていたけど、三人揃うと絵になるなーと思ってしまう。
時崎「はい! 七夏ちゃん! 高月さんも!」
七夏ちゃんと高月さんに冷茶を渡す。
七夏「ありがとうです☆ 柚樹さん!」
笹夜「ありがとうございます♪ 時崎さん♪」
心桜「んー、お兄さん! もう一杯!!」
時崎「はい!」
七夏「くすっ☆ 柚樹さん、ありがとうです☆ 後は私が手伝いますから、柚樹さんも流してきてください☆」
時崎「ありがとう、七夏ちゃん」
凪咲さんに断って、お風呂場へ向かった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏ちゃんたちと同じ香りがするお風呂・・・まだ慣れないのか、すぐにのぼせてしまいそうだ・・・俺は、ささっと軽く流すだけにしておいた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
心桜「お兄さん! 早かったね!」
時崎「まあ、さっと流しただけだから」
七夏「柚樹さん、どうぞ!」
七夏ちゃ
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