第十七幕:夏の街に弾む虹
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ろうか!?
俺は特に何か買う物はないが、三人に同行する。それぞれの好みが分かるかも知れない。特に高月さんの好みが分かるように、目を光らせてみる。少しでも高月さんの心が見えるように・・・。
三人は、小物・・・アクセサリーの所で話し込んでいる。
七夏「あっ、これ可愛いな☆」
心桜「ん? 絵葉書!?」
七夏「はい☆」
心桜「出す相手いるの!?」
七夏「えっと、いない・・・です」
笹夜「絵葉書は、まず『絵を楽しむこと』かしら?」
七夏「笹夜先輩! ありがとうございます!」
心桜「そう言いう考え方か〜。確かに!!」
絵葉書か・・・七夏ちゃんに絵葉書を送ると、きっと喜んでくれると思う。俺は七夏ちゃんの好きそうな商品がないか辺りを見回す。セブンリーフは確実だろうけど、それ以外で何か無いかな?
主「これは・・・」
七夏ちゃんの好きそうな物・・・では無く、俺の関心を惹く物があった。それは、七色に輝く小さな石のペンダントトップだった。
主「ラブラドライド・・・か・・・」
見る角度によって光り方や色が変わるこの石は「ラブラドライド」と記されていた。ペンダントならちょっと買いにくいが、ペンダントトップなら石みたいな感覚で買えそうだ。このラブラドライド、七夏ちゃんの瞳のイメージにぴったりだけど、七夏ちゃんにはどのように見えるのか分からない。俺は、三人に気付かれないように、このラブラドライドのペンダントトップを購入しておいた。
心桜「つっちゃー! 花火あったよ! 皆で花火しない?」
七夏「はい☆ 私も、これ買っておきますね☆」
心桜「線香花火! いいね!」
七夏「笹夜先輩! それは!?」
笹夜「本のカバーですね♪」
七夏「はい☆ 本屋さんでもあります☆」
笹夜「ええ♪」
心桜「本を買ったら『カバーお付けしますか?』って聞かれるよね?」
七夏「はい☆」
心桜「だから、ちゃんとしたブックカバーを買う事って無いかな〜」
笹夜「心桜さん、ひとつ買ってみては如何かしら!?」
心桜「え!? あたしはいいです! こんな綺麗なカバー付けてて、その中身が漫画だったりしたら・・・ちょっとハズカシイ〜!」
七夏「私は漫画でもいいと思います☆」
心桜「なんで?」
七夏「えっと、本が大切にされている事が伝わってきますから♪」
心桜「つっちゃーや笹夜先輩の場合は、そうなるよね・・・イメージ的に・・・本と言えば、この後、本屋さんにも寄るよね」
七夏「はい☆」
笹夜「では、本屋さんへ参りましょう♪」
心桜「で、お兄さんは?」
七夏「えっと・・・あっ!」
他に、ラブラドライドのような石が無いか見て回ったが、購入したペンダントトップだけのようだ。これは、いい買い物が出来たかも知れない。
七夏「柚樹さん!」
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