第十七幕:夏の街に弾む虹
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るようだ。恐らく、天美さんが高月さんを一人にさせないように気をつかっているのだろう。三人の時はどうしているのだろうか。
店員「テリヤキセットになります!」
時崎「あ、はい!」
俺はテリヤキセットを受け取る。
七夏「お支払いは、私がまとめます」
店員「ありがとうございます!」
時崎「ありがとう、七夏ちゃん。後で払うから」
俺は、テリヤキセットを天美さんの所に持ってゆく。天美さんは俺に気づくと、その場を立ち、俺の方・・・を通り越してしまう。
主「あれ!?」
振り返ると、天美さんはフィレオフィッシュのセットを両手に二つ持っていた。
心桜「お兄さん、早く座りなよ!」
主「あ、ああ」
天美さんに言われるがまま、四人掛けの窓際の席につく。正面には高月さんなので、少し緊張する。天美さんは高月さんの隣に座った。
心桜「よっと、はい! 笹夜先輩!」
笹夜「ありがとう、心桜さん。あら!? 心桜さん!?」
心桜「なんですか?」
笹夜「心桜さん、フィレオフィッシュだったかしら!?」
心桜「それは、こうすればっ!」
そう言いながら天美さんは、俺の前にあるハンバーガー「だけ」交換した。
笹夜「まあ!」
時崎「おっ!」
心桜「ねっ☆」
まだまだ、天美さんの行動が読めない。
笹夜「心桜さん!」
心桜「なんですか?」
笹夜「時崎さん、すみません」
時崎「え!? あ、いえ、天美さん面白くて」
心桜「楽しいって、言ってよねっ!」
笹夜「もう、心桜さん・・・」
時崎「高月さん、ありがとう」
笹夜「いえ」
七夏「ここちゃーは、いつも楽しいです☆」
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「お待たせしました☆」
七夏ちゃんが俺の隣に座ってきた。それが自然に見えた事が嬉しい。
心桜「んじゃ、み〜んな揃って『ご挨拶!』」
笹夜「ご挨拶って!?」
七夏「ここちゃー、顔、ちょっと怖いです」
心桜「あははっ!」
天美さんは、割と駄洒落好きなのかも知れない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
心桜「あー、美味しかった〜! ごちうさ〜!」
七夏「ごちそうさまです☆」
笹夜「ごちそうさまでした♪」
心桜「テリヤキ美味しいんだけど、かぶりついた時に、中身飛び出すから、気をつかっちゃうよ」
七夏「くすっ☆」
笹夜「心桜さん、他の事にも・・・」
心桜「分かってます!」
天美さんは、心配りは出来ていると思う。七夏ちゃんとはその表現の仕方が違うだけ。それだけは確実だと思う。
時崎「三人は、この後どうするの?」
七夏「えっと、雑貨屋さんと、本屋さんかな? ここちゃーは?」
心桜「あたしはスポーツ店!」
時崎「なるほど」
七夏「柚樹さんは、どこか寄りたい所あります
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