第十七幕:夏の街に弾む虹
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七夏ちゃん、天美さん、高月さんの三人と一緒に商店街へ向かう。
天美さんのストレートな気遣いで、少しずつだが、高月さんと自然に話せるようになれそうだと思う。天美さんは、七夏ちゃん、高月さん、そして俺の方にも満遍なく話をしてくれる。七夏ちゃんと高月さんが話し込むと、俺の方に話しかけてくれるし、俺と七夏ちゃんが話し込むと、高月さんと話をしている。その振る舞い方がとても自然でこれは、なかなか簡単にはできない事だと思う。
七夏「えっと、到着ですっ☆ 柚樹さん♪」
時崎「ありがとう、七夏ちゃん!」
笹夜「ファーストフード店・・・」
心桜「そ。寄ってりあ☆ つっちゃー!」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「速い食べ物・・・じゃないよ!」
七夏「もう・・・分かってます!」
時崎「???」
ファーストフード店「寄ってりあ☆」は、学生さんがお茶する場として人気がある。今は夏休み期間だからか、私服姿の人が多い。七夏ちゃんたちは、普段よく利用しているのだろうか。
心桜「あたし、テリヤキセット!! つっちゃーは!?」
七夏「えっと、お魚さんの・・・」
心桜「フィレオフィッシュのセット!?」
七夏「はい☆ 笹夜先輩は、何にしますか?」
笹夜「わたしも、七夏ちゃんと同じので♪」
七夏「はい☆ えっと・・・」
七夏ちゃんの瞳の色が翠碧色になる。
時崎「俺も、七夏ちゃんと同じので」
七夏「はい☆」
心桜「え!? ・・・って事は、あたしだけテリヤキセット!?」
時崎「みたいだね・・・一人だけ違うと何かあるの!?」
心桜「いや、みんな同じの頼んだら同時に来るから、揃って『いただきます』出来るかなーって」
時崎「まあ、ファーストフード店だから気にしなくても・・・じゃ、俺、頼んで来るから」
七夏「え!?」
心桜「おっ! お兄さんありがとー!」
七夏「こ、ここちゃー!!!」
時崎「七夏ちゃん、構わないから」
七夏「ありがとうございます。柚樹さん」
笹夜「時崎さん、ありがとうございます」
注文の為、カウンターへ向かう。
主「テリヤキセットひとつと、フィレオフィッシュセットをみっつ、お願いします」
店員「フィレオフィッシュセットをみっつですか!?」
何故か店員さんが聞き返してきた。
時崎「はい、みっつお願いします」
七夏「わたしたちの分も一緒です」
時崎「え!?」
後ろを振り返ると、七夏ちゃんが居た。
店員「はい! ありがとうございます!」
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「柚樹さん、四人分持つのは危ないです」
七夏ちゃんに言われて気づく。
時崎「た、確かに・・・」
七夏「くすっ☆」
天美さんと高月さんは、場所を確保してくれてい
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