暁 〜小説投稿サイト〜
マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第13話(改2)<提督とマスター>
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

「ここからは俺は提督じゃあない」

--------------------------------------
マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
 EX回:第13話(改2)<提督とマスター>
--------------------------------------

 これからブルネイの提督(大将)が皆に、ご馳走してくれる事になった。私が艦娘たちに伝えると歓声が上がる。

「もう、お腹ペコペコです!」
一番賑やかで余計な燃料を消費しそうな比叡が言う。

すかさず日向が問いかけてくる。
「それは一連の騒動に関連しているのかしら」

「ああ。その他、お詫びも込めて、ということらしいな」
私は返した。

「ご馳走って何っぽい?」
髪のクセゲ毛を気にしながら夕立が言う。

それを受けるようにして龍田さんが祥高さんに聞く。
「ここには特別な食堂でもあるのかしら?」

「そうかも知れませんね」
微笑みながらも淡々と答える祥高さん。彼女もブルネイは初めてだ。知るわけが無い。

「青葉さん……」
「はい?」
思わず呟いた私に敏感に反応するブルネイの彼女。

「あ、いや……君じゃなくて美保の青葉さんなら何か情報を知っていたかかも知れないのだが今ここに居ないからなぁ」
つい頭を掻く私。

「あぁ、そうでしたか」
相変わらず屈託の無い笑顔を返してくる彼女。

 しかし落ち着いて周りを見ればブルネイ鎮守府(泊地)の本館を瓜二つの金剛や比叡がゾロゾロと歩く様はシュールだ。ここでは、まるで常識が通用しない世界のようだ。

(常識といえば、あの奇妙な嵐から全てが変になった)
そう思った私。そういえば、かなり落ち着いて、回りを観察できる余裕が出てきた。

 今後、わが軍でも艦娘の量産化が安定すれば、こういう光景も当たり前になるのだろう。現に、この未来のブルネイと思われる世界では既に実用レベルに達している。

美保の艦娘が極端に弱いとしてもブルネイの艦娘たちの実力は、この時代の平均的な鎮守府よりも遥かに上回っている印象だ。

 先ほど言葉を交わしたブルネイの青葉さんは歩きながら美保の艦娘にアレコレと取材していた。そんな彼女自身は、この状況に全く動じていない。さりげなく声を掛けながら、そよ風のようにサラリと人の間に入ってくる。そこは新聞記者らしい。

「青葉さんか」
見た目は同じだけど、やっぱり美保の青葉さんとは微妙に違うのか。

ふと後列を見ればダブル赤城さんが仲良く並んで歩いていた。
「提督のご飯が食べられると聞いて逃すワケには参りません」
「お腹空きました!」

どんな状況であってもこの二人が食べ物に敏感なのは、どこの赤城さんでも変わらない。さっきの青葉さんとは違っ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ