第10話 赤き巨星のタイタノア
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「神」として受け入れてくれる彼らは最後の拠り所であり、居場所なのだ。
――信者達にとってのタイタノアが、そうであるように。
「あんた……!」
『ひ、ひぎぃいい! 熱い熱い熱い! 死んじゃう〜ッ!』
「ち、父上……!」
……とはいえ、恐怖を払拭したというわけではなく。少女神官が無事に着陸した途端、彼は再び泣き叫びながらのたうちまわっていた。
だが威流の目にも、ルクレイテの目にも、その姿はもう……情けなくは映らない。
「タイタノア、あんたって人は……」
『ふぐぅうぅ! ひぐぅう! 熱い、熱いぃいぃ……が……これだけは譲れぬぅ! 余の、余の信者達に手を出すなぁぁあ!』
そして震える脚で、己の巨体を辛うじて支えながら。赤き巨星のタイタノアは、その鉄拳を構えるのだった。
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