第3話 神代の巫女
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の「声」が響いてきた。つまり、この先に「声」の主がいることになる。
「……!」
その現象に威流が目を見張る瞬間。ひとりでに扉が開かれ――彼はようやく、「声」の主との対面を果たすのだった。
「ようこそ、我が星へ。私が主神タイタノアの代行にして、その娘――ルクレイテです」
他の神官達と近しくも、何処と無く高貴さを漂わせる衣装。それを見に包む、蒼い髪の美少女が――その翡翠色の瞳で、威流の眼を見据えていた。
「どうぞ、お見知り置きを。……ヒュウガ・タケル様」
「……あぁ」
整然とした一室に佇む、その少女と対面し――威流はスゥッと眼を細める。この先に待ち受けるであろう「真実」に、身構えるように。
――そんな彼の胸中には。母星に残してきた許嫁との思い出が過っていた。帰らなければならない、あの場所での。
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