アイングラッド編
紅き剣閃編
Paladin Proposal―聖騎士の提案
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横たえた。
HPバーを見ると数ドットしか残ってないようだ。俺も似たようなものだが。
「キリト君!!」
「……大丈夫だ。ちょっと気絶してるだけ……」
「キリト君ってば!!」
……聞いてますか?
「いててて……」
キリトが顔をしかめながら状態を起こす。
取り合えず無事なことを確認したので、俺もうつ伏せに倒れる。
冷たい床が心地いい。
「バカッ……!無茶して……!」
ガシッと大きな音がしたので、首だけそっちに向けてまたすぐに戻した。
普段ならからかって遊ぶところだが、今はそんな元気は欠片もない。
しばらく休んでから起き上がり、ポーションをを飲んでから立ち上がる。まだふらつくが、しばらくすれば治るだろう。
「クライン、軍の連中はどうした?」
「……犠牲者は2人だそうだ。コーバッツは……項垂れてたな。もう戦闘に出ることは無いんじゃないか?」
「……その方が身のためさ」
「そりゃあそうと、お前ら何だよさっきのは!?」
「……言わなきゃダメか?」
「ったりめえだ!見たことねえぞあんなの!」
キリトが俺の方を見て、「頼んだ!」的なジェスチャーをする。
……この野郎。
「……エクストラスキルだ。《二刀流》と《両刀》」
おお……というどよめきが部屋に流れた。
「しゅ、出現条件は」
「《二刀流》は不明。《両刀》も詳しいことは判んないんだが……《大太刀》の特殊派生かな?ていうか、情報屋にしつこく訊けば教えてくれるぜ?」
「何だって!?何でそんな話が出回らないんだよ」
「使用条件がハード過ぎんだよ。馬鹿高い筋力要求値にソロ専用だし、ソードスキルも1種類だけだ」
慣れれば大丈夫なんだが、ソードスキルが1種類というのは非常に使い勝手が悪い。
危険性が高い故に情報屋も安易に《両刀》の情報を売らないのだ。
「まあ、レイのは分かるとして、お前は水臭ぇなあキリト。そんなすげえ裏技黙ってるなんてよう」
「スキルの出し方が判ってれば隠したりしないさ。でもさっぱり心当たりがないんだ。それに………こんなレアスキル持ってるなんて知られたら、しつこく聞かれたり……色々あるだろう、その……」
「ネットゲーマーは嫉妬深いからな。オレは人間ができてるからともかく、妬み嫉みはそりゃあるだろうなあ。それに……」
クラインが意味ありげに未だに抱きついたままのアスナを見やり、にやりとする。
「まあ、苦労も修行
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