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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第三話:各々の役割は守りましょう。でも例外だってあるはずだよ。
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らないでげすね。

「俺が陛下に付き従う理由ですか? そりゃぁ……あれ? 何でだろう? 別に国が滅びた訳だし、陛下の我が儘に付き合う必要性が無いですねぇ?」
「お、おいアハト……な、何を……言い出すんじゃ?!」

「じゃぁ俺等と一緒に行こうぜアハト君」
「あ、そうしちゃおうかなぁ?」
「ま、待てアハト! お前はこれまでの恩義を仇で返すというのか!?」

「え〜……恩義と言われましてもぉ……何時も我が儘言われてただけですしぃ〜……」
オッサンの元々青い顔色が、更に青く変色してるのが分かる。
兄貴とウルフの旦那の性格は本当に似ていると思うでげす。

「そ、そんなぁアハトぉ……ワシは……我が儘なんて」
「あははははっ、冗談ですよ陛下(大笑)」
本当に泣きそうなオッサンの顔を見て腹を抱えて笑い出した兄貴。

「俺が陛下は兎も角、ミーティア姫を見捨てる訳ないでしょう!」
「ほ、本当か!? ……ってか『陛下は兎も角』って何じゃ!」
見捨てられないと分かり嬉しそうにしたが、兄貴の余計な台詞に直ぐ憤慨するオッサン。

「何だ? アハト君は姫様のナイト気取りか? こっそり夜の寝室に忍び込んでたりしてたのかい?」
「そんな事する訳ないでしょう。ただ可愛いから人間の姿に戻したいんですよ。まぁそのお礼に……ってなったら良いなと思ってますけどね(笑)」

「馬鹿者! ミーティア姫はサザンビークの王子と婚約して居るのだぞ! 立場を弁えんか!」
「弁えてますよぉ……だから幸せになって欲しくて、こうやって祖国滅亡後も尽力してるんじゃないですか。陛下だけが呪いにかかっていたのなら、もう見捨ててますよ」

「ほら。アンタの様に威張ってるだけじゃ誰も忠誠を誓わないんですよ。その点、俺の主君は凄いですよ。あの人の為なら俺は命を捨てられるからね!」
「ほう。ワシと何が違うと言うのじゃ?!」

「そうだね……まず威張ってるだけじゃない。自らが率先して行動する人だ。それと、王様は国民の税金で生かされてる寄生虫だって理解してる。よく言ってるもん……『王様はそんなに偉くない』ってさ」
「何を言うか! 王様が居なくて、国が成り立つ訳ないであろう!」

「確かに王様(リーダー)は必要かもしれない。だけど、それは誰でも良いんだよ。食料を確保する人・家や道など町並みを造る人・内外の敵から身体を張って皆を守る人。それらを統括して管理するのが王様(リーダー)だ。先祖代々王族だからって、子孫が適任だとは言い切れない。実際歴史を振り返れば明らかだろ? 絶大な権力に振り回され、悪政を強いた偉大な王の純血種が何人居た事か」

「そ、それは……其奴の教育係が悪かったのだ! ちゃんと教育しておけば、間違いなく善政を行う王になっていた事であろう」
「教育が問題と
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