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?あ、うん・・・」
藤木はメイベルに礼を言われて少し照れた。
「怪我をしているようね。ヒデじい、怪我をしている子たちを車に乗せて!」
「畏まりました、奥様」
ヒデじいは負傷した藤木、リリィ、はまじ、ブー太郎の4人を車に乗せた。山根は胃腸の痛みは引いたようで、山田や永沢、花輪は軽傷のため、まる子達に支えられながら歩いた。
藤木達4人は花輪家のお手伝い達に手当てをしてもらっていた。
「まったく、懲りねー奴らだな!」
「ホントムカつくブー!」
はまじとブー太郎はイラついていた。花輪の母達が戻ってきた。
「皆、もう大丈夫かい?」
花輪が聞いた。リリィが答える。
「ええ、大丈夫よ」
「それじゃあ、マークも僕のmamaもそろそろ帰る時が来てしまってね、みんなで見送りに行こうじゃないか?リリィクン、メイベルクンも帰るんだろ?」
「エエ、そうよ」
「ヒデじい、皆の荷物を車で駅まで送ってくれるかい?」
「畏まりました、坊ちゃま」
ヒデじいはマークと花輪の母の、そしてヒロオカ家の荷物を車に入れて、出発した。
「それじゃあ、僕たちは電車で静岡駅に行こうか、mama、いいよね?」
「ええ、いいわよ」
こうして一同は歩いて駅へ向かった。メイベルがリリィに聞く。
「リリィ、藤木君って人貴方が好きなの?」
「う・・・、実はそうなの・・・、良く分かったわね」
「ダッテ、あの時、彼あなたを助けようとしたから、もしかしてって思ってね」
藤木もその話を聞いてドキッとした。
「うん、その通りさ・・・」
藤木は恥ずかしがりながら言った。
「フフッ、いいカップルになれるわね・・・」
「ちょっと、メイベル!」
リリィが恥ずかしがる。
「リリィは嫌なの?」
「う・・・、嫌じゃないけど・・・」
リリィは藤木をやや意識してしまった。
(リリィ、もしかして僕の事を・・・)
「藤木君、君まさかリリィに期待しているんじゃないのかい?」
永沢が不意に聞いてきた。
「いや、そんなことないさ!!」
藤木は慌てて誤魔化した。
「藤木君」
藤木はメイベルに話しかけられた。
「何だい?」
「リリィとの仲、応援してるわ。今度私がまた日本に来たときスケートに行こう・・・」
「うん、いいよ」
藤木はメイベルとまた会う日を楽しみにした。
静岡駅に着き、一同は花輪の母やマーク、そしてメイベルの家族が乗る新幹線を待っていた。
「カズちゃん・・・、また帰ってくるときは手紙出すからね・・・」
「うん・・・、mama・・・」
花輪は母親と別れることを寂しがっていた。マークは皆と握手をしていた。
「マーク、また会おうね!」
「OK!OK!Mata yoroshiku!!」
「マークう〜、私にも握手を・・
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