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とある3年4組の卑怯者
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 藤木は花輪を縄跳び用の縄で叩きつける暴れん坊の親分・山口のぼるに近づいた。
「やめろ・・・!」
 藤木は痛みでよろけながら歩いた。そして渾身の力で暴れん坊に飛び掛かる。しかし、簡単によけられて藤木は無様に地面に着地した。はま時やブー太郎たちも子分の一人に対峙している所で手出しできる場面ではない。
(もうだめか・・・!)
 藤木は絶望に陥った。しかし、花輪は何とか縄を手に取り、暴れん坊にキックをかました。その蹴りが股間に当たり、山口は痛みでうずくまった。花輪は縄を取ってその場に投げ捨てる。
「ふう、ちょっと怯んでしまったよ、baby」
「このヤロウ・・・!何がベイビーだア!オイ、オメエら、コイツにかかれエ!!」
 山口は子分に集団で花輪に襲い掛かるように促した。
「そ、そーはさせねー!」
 はまじとブー太郎が必死で子分の一人にしがみつき、動きを封じようとした。
「このっ!放せ!!」
 子分の一人ははまじとブー太郎を振り払おうとした。他の子分に対して藤木が足に絡みつく。
「そうはさせるか・・・!」
「邪魔すんじゃねえ!この!」
 子分は足にしがみつく藤木を蹴って払おうとした。しかし、藤木は簡単に離れようとはしない。そして、ズボンの裾を掴んでズボンをずり落とさせた。
「ふざけんじゃねえ、この変態!!」
 子分は藤木の顔面を殴った。藤木は鼻をぶつけられ、手で鼻を抑える。幸い鼻血は出なかったが、藤木は痛みで片手を抑え、振り払われた。はまじもブー太郎も殴り飛ばされてしまい、山根は胃腸の痛みで動けず、山田も簡単に撥ね退けられる。永沢は動くことすらできなかった。暴れん坊の集団は花輪に近づく。花輪も少し落ち着きを失ってしまった。
(やれ、懲りないな・・・)
 武道を習っている花輪なら対処できなくもないが、縄で叩かれたダメージ
もあり、やや疲れが見えた。その時・・・。
「坊ちゃま!皆様!!大丈夫ですか!?貴方達は一体何をやっておいでですか!?」
 ヒデじいが飛び込んできた。花輪の母も来た。
「カズちゃん!!大丈夫!?」
「Mama・・・ヒデじい・・・」
「坊ちゃまが喧嘩なんて・・・」
「やめなさい、貴方達!私の子に何するの!?」
 花輪の母が怒りの形相を見せた。
「チッ、大人を召喚しやがったか・・・」
 親分・山口は厄介事になったと思った。
「お、おばさん!花輪は悪くありません!!こいつらが公園を占領して遊んでいた子供達を追い出したのがわりーんです!!」
 はまじが花輪の母に必死で訴えた。
「う、うるせえ!!」
 子分の一人がはまじの顔を蹴る。
「そこの貴方、蹴る必要などないでしょうが?」
 ヒデじいがはまじを蹴った子分を睨みつけた。
「ウ、大人だからって、調子に乗るなよ・・・!」
「じゃあ、貴方達は真面
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