―OVERLAP―
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ったものの、すでにオベリスクもオシリスも相手フィールドには存在せず、残るは《ブラック・マジシャン》に《幻獣王ガゼル》といった通常モンスターと伏せられた《裁きの天秤》のみ。
「そして手札の《ワンショット・ブースター》と墓地の《ブンボーグ001》はそれぞれ、通常召喚に成功したターンと機械族モンスターが二体同時に特殊召喚された時、特殊召喚できる!」
これは《裁きの天秤》に臆することなく攻めるチャンスだ。《アームズ・ホール》で墓地に送られていた《ブンボーグ001》が、手札に眠っていた《ワンショット・ブースター》が、《チューニング・サポーター》と《機械複製術》に連鎖反応を起こし、墓地と手札から自身の効果で特殊召喚される。これでチューナーと非チューナーが揃うどころか、自分フィールドを一瞬にして埋めて見せたが、まだシンクロ召喚は行わない。
「俺に出来る全ての戦術を、お望み通りに見せてやる! 現れろ、光差すサーキット!」
全ての戦術を持ってかかってこい――デュエルが始まる前に相手がそう語ったことに返答すると、フィールドには俺の呼びかけに応えてサーキットが現れる。とはいえその回路には何も接続されておらず、光を失っている状態だったが。
「アローヘッド確認。召喚条件は、チューナーモンスターを含むモンスター二体! サーキットコンバイン!」
そのサーキットに描かれている召喚条件に適したモンスター、今ならば《ワンショット・ブースター》と《ブンボーグ001》を接続することで、サーキットは光を放ちながら動き出していく。そして新たなモンスターが、サーキットの輝きに導かれ降臨する。
「リンク召喚! 光差す者たちへの道標となれ! 《水晶機巧−ハリファイバー》!」
ガラス繊維で機械の身体を被った人形のリンクモンスターの登場に、相手はピクリと身体を反応させたのみだった。相手にとってはルールから未知のモンスターであるはずだが、同じことが言えるシンクロ召喚にも反応がなかったあたり、どうやらこちらのカードは全て把握されているらしい。
「ハリファイバーの効果! このカードがリンク召喚に成功した時、デッキからレベル3以下のチューナーモンスターを特殊召喚できる! 《クリア・エフェクター》を特殊召喚し、三体のモンスターでチューニング!」
そうしてリンク召喚の素材となった《ブンボーグ001》の代わりのように、当のハリファイバーからチューナーモンスターが呼び出され、再びフィールドにチューナーと非チューナーが揃うこととなり、間髪いれずにシンクロ召喚へと繋ぐ。三体のモンスターが光とともに消えていき、ハリファイバーによって増加したエクストラモンスターゾーンへと、新たなモンスターの形となって集まっていく。
「集いし星雨よ、魂の星翼となりて世界を巡れ!
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