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とある3年4組の卑怯者
47 乱暴者(あばれんぼう)
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間を押し払い、藤木に近寄った。
「藤木君、大丈夫!?」
「あ・・・、う・・・」
 藤木は痛みで声が出せなかった。
「リンチなんて卑怯よ!」
「じゃア、テメエも一緒にやられるか?」
 山口はリリィに迫る。リリィにも逃げ場がなく、やられるだけなのかと恐怖と不安しかない。
 
「は、花輪クン、何とかしてよ!アンタ武道習ってんでしょ!?」
 まる子は花輪に助けを催促した。
「ああ、そうだね、行くよ!」
 花輪は武道は喧嘩に使うものではないという理論があった。だが、ここではそんなことで傍観するなどできないと思い、リリィと藤木を助けに向かった。
「あ、花輪くう〜ん、行っちゃダメ!怪我してほしくないの〜!」
 みぎわが花輪を止めようとした。
「悪いけどbaby、これは見逃せないよ」
「花輪、俺も行くぜ!」
「オイラも行くブー!」
「あの人たちは許せないからね!!」
「オイラも助けるじょ〜!」
 はまじ、ブー太郎、山根、そして山田も花輪に加勢しようとした。
「あ、ありがとう、浜崎クン達・・・。よし、さくらクン達やマークは僕の家に行ってヒデじいに知らせてくれたまえ!」
「ぼ、僕も助けを呼びに・・・」
 永沢がそう言うと、皆は永沢を見た。
「何言ってんだ!?お前友達の藤木がやられてんだぞ!?助けにいこーぜ!」
 はまじが言う。
「わ、分かったよ・・・」
(藤木君、君はいつも卑怯なのにリリィがいる時に限ってカッコつけるんだから、ホント呆れるよ・・・)
 永沢はそう思いながらも花輪たちに付いて行く羽目になった。
「そこまでだ、君達!!」
 花輪は暴れん坊達に叫んだ。
「何だア!?オメエらもまたやられに来たのかア!?」
「挑発してもムダさ、baby」
 花輪は涼しげな表情だった。
「随分と余裕の面だな。オイ、コイツらも纏めてやっちまエイ!!」
 暴れん坊達は花輪に襲いかかった。はまじやブー太郎、山根も迎撃しようとした。熾烈な(いくさ)が開戦された。

 まる子、たまえ、みぎわ、マーク、そしてメイベルは花輪の家へ向かい、走った。メイベルは泣いていた。
「リリィ、花輪クン・・・、大丈夫かな・・・」
「Don’t worry Mabel!Kazu is strong!(大丈夫だよ、メイベル!カズは強いからさ!)」
 マークがメイベルを安心させようとした。
「大丈夫だよ、メイベル!大人がいればアイツらもきっと懲りるよ!」
 まる子が慰めた。
「そうだよ!きっとリリィ達も助かるよ!」
 たまえもメイベルを励ました。
「ウン、アリガトウ・・・」

 花輪は襲い掛かってくる子分一人が殴りつけてくる前に足を伸ばしてみぞおちに当てた。子分が苦しがる。はまじ、ブー太郎、山根、そして山田も必死で戦ったが、彼らは苦
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