暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第35話 =青眼の悪魔と双剣の使い手=
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もなら上げない低い声でトカゲ男たちをけん制している。さすがに互いの背中を預ける、というかっこよさげだが無謀な挑戦はさすがにせず、共鳴を発動させ確実に1匹1匹屠っていく。そして2、3匹ポリゴンとさせたところで誰からかメッセージが来た。
差出人はユカ、件名は何も書かれておらず相当あせっているのが分かる。そして内容は『早く』の一言だけ。

「早くって言われても!!」

「ずっと倒してたらキリありませんよ!!」

確かにシリカの言うとおりどんどん再出現をして俺たちに対する壁となっている。どうにかして突っ切る方法は無いのか!?

『リクヤ、竜使いを投げろ!!』

「分かった!!うぉぉぉ!!」

「…へ?…きゃあぁああ!!!?」

投げた後で「あ」とつぶやいてしまったのは仕方ないだろう…でもシリカを投げたおかげでトカゲ男たちがシリカの方を一瞬見て、再度俺を目標にしようとする。だがその一瞬のおかげでわずかばかりできていた小道を跳び抜けることが出来た。あとは無視してユカたちの元へ急ぐだけだ。そう思いながらシリカは走り、俺は跳び続けた。

――――――――――――――

ようやく到着した俺たちの目の前に広がっていたのは衝撃の場面だった。アスナがあいつ等の言っていたボスの大剣の餌食になろうとしていたのだ。だが、振り下ろされる直後キリトが無理やり軌道を変えアスナのわずか数センチ右に振り下ろされただけですみ、それを確認した俺は周りを見る。するとあのほかの物とは違った鎧を着ていたコーバッツはすでにおらずさらにもう2人いなくなっているが分かった。

「クラインさん、結晶は!?」

「駄目だ!使えねぇ!!」

「結晶…無効化空間…!?」

一個前の層ではモンスターによって使用が不可能だったのだがまさかここではシステムで制限されているとは…驚きを隠せないまま例のボスはキリトへと狙いを変更していた。キリトはソードスキル使用後の硬直なのか動けずにその場で上を見上げるだけだ。

「…くっ!!…うぉぉぉ!!」

キリトの上を飛び越えるように一気にジャンプ、そしてそのまま剣を十字に交差させ剣を受ける。空中という場所が悪いせいか相手の力が数倍にも感じられ一気に押しつぶされそうになる。

「…せぃ!!」

俺はそのまま剣を振り払うことで相手の剣を上へと弾き俺とキリトが逃げれる時間を作る。そしてちょうど硬直が解けたらしいキリトは剣
が届かないところまでバックステップしポーションを飲む。その間に俺はひたすら時間を稼ぐ。逆手に持ち替え攻撃をなんとか受け流すが
やはり一撃一撃が重くそれでもダメージが残ってしまう。

「…っ、ふっ!」

ダメージを気にした一瞬で相手に横薙ぎされかけたがそれをジャンプで避ける。その時に見えたがユカとシ
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