第二章
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「ええと、今度の注文はですね」
「何かな」
「カルボナーラ三人前にピザ四人前です」
「それだね」
「はい、あとワインボトルで七本です」
美奈代は部屋の電話からの注文を店長に話した。
「それだけです」
「よし、じゃあすぐに作るよ」
「それでワインもですね」
「出して」
まずはワインをというのだ。
「そうしてね」
「わかりました」
美奈代は答えてだ、すぐにだった。
まずはワインを持って行った。その帰りに岡本と擦れ違った、彼女はこの日は団体客以外の客達を受け持っていたが。
その彼女も忙しくてだ、殆ど駆けていた。
カウンターに戻ると別の客が来ていた、カップルだったがその二人の対応もして部屋に案内してだった。
料理を団体客の部屋に運ぶ、そして帰るとだった。
「二号室のお客様が」
「ああ、もう時間なんだ」
「あと十分になりました」
「じゃあ電話して」
店長は美奈代に答えた、彼が料理を作っていてキッチンの中からの返事だった。尚店長は料理上手でこの店の評判の一つにもなっている。
「そうして」
「わかりました」
「あとそれぞれのお部屋の時間はね」
「チェックはですね」
「忘れないでね」
どれだけの時間を言ってきていて残り時間はどれだけかというのだ。
「そうしてね」
「わかりました」
「あとね」
「はい、団体客のですね」
「注文は終わったよね」
「はい、ただ」
「追加?」
店長の問いは身構えているものだった。
「それかな」
「はい、今度はチキンナゲット三皿です」
「わかったよ、じゃあ今すぐ揚げるよ」
「お願いします」
「そしてね」
さらに話す彼等だった。
「他のお部屋は岡本ちゃんがやってくれてるから」
「時間のチェックはしても」
「そう、あの娘に任せてね」
「私はですね」
「こっち手伝ってくれる?」
キッチンの方をというのだ。
「お酒の注文あったらね」
「お酒をですね」
「出して、カクテルとかもね」
そちらは作って欲しいというのだ。
「そうしてね」
「わかりました」
美奈代はそちらにも入った、そしてだった。
そちらも手伝う、そのうえで電話の対応にも出てだった。
それから再び団体客の部屋に行ってチキンナゲットを届けたがそこでまた注文を受けた。そしてキッチンで店長に言うとだった。
「さっき電話であったよ」
「あちらのお部屋からですか」
「うん、お酒とね」
「私は今度はフライドポテトでしたけれど」
「一緒に言わなかったんだ」
「そうみたいですね、もう一人一人が注文されていて」
団体客の中のというのだ。
「かなり賑わっていますから」
「だからだね」
「はい、もう飲んで食べて歌ってですよ」
「カラオケボックスでもなんだ」
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