リトルガーデンへ
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に怪我を負っている。
カルーの傍に主人であるビビの姿がない。
メリー号から島に降り立ったときは一緒にいたはずであり、このことから予想されることは……
「お前の主人であるビビに何かあったのか?」
「クエッ!!!」
アキトの問いかけにカル―は力強く首肯する。
やはりビビの身に良くないことが起きたらしい。
そうなれば先程蹴り飛ばした男はB・Wの追っ手であった可能性がかなり高くなってくる。
しかし、今は推測の域を出ないことよりもビビの安否を確認することが先決だ。
「お前の主人の場所に案内してくれるか?」
「クエッ!!」
カルーはアキトの求めに力強く頷き、こちらに背を向けて元来た道を引き返し始めた。 その速度は凄まじく、主人であるビビのことを深く心配していることが伺える。
アキトはナミとウソップを脇に抱え上げ、カルーの後を追いかけた。
カルーの案内もと急いで現場に駆け付けたアキト達
眼前では何故か見知らぬ少女と顔の表情筋を全力で使いお茶を美味しく飲んでいるルフィの姿があった。
一体どういう状況なのだろうか、理解が追い付かない。
「お茶がうめェ……!」
普段のルフィらしからぬ姿にナミとウソップは困惑する。
「おい、あれ!?」
「まさか、あれってゾロとビビなの……!?」
ウソップは前方を指差した状態で固まり、ナミは驚きの余り地面に座り込む。
前方ではゾロとビビの2人が何らかの能力で身動きが封じられ、剥製の如く固められていた。
全身が白色の状態であり先程から身動きの1つも起こさない。
ただならぬ事態だ。
周囲にはブロギーがゾロ達と同様に固められ、彼の隣には相方の巨人が血を流し倒れている。
「予想通り、あのカルガモ仲間を引き連れて戻ってきたぜ」
「そうみたいね、Mr.5。キャハハハハ」
此方を得意げな顔で見てくる2人組
どうやらカルーは彼らにわざとこの場から逃がされたようだ。
先程自分が蹴り飛ばしたあの3の男もこの2人組の仲間であり、この場にゾロ達を助けるべく居合わせたルフィと戦い、敗北したのだろう。
アキトとMr.5ペアが互いに睨み合う。
この一連の出来事が全てこいつらの仕業だと理解したアキトの視線は自然と鋭いものになった。
周囲に剣?な雰囲気が漂う。
後ろのナミとウソップはただアキトの背を見据える。
かくしてB・Wの追っ手たちとアキトたちはリトルガーデンで邂逅することになった。
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