リトルガーデンへ
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お前が俺達の最後の希望なんだ!!」
ナミとウソップは鬼気迫る表情を浮かべながら、アキトへと詰め寄る。
2人の迫力に押され少し距離を取るアキト
「いや、でもな、俺もこの島を散策したいんだが」
「それなら俺の冒険物語を聞かせてやるから!」
「それは丁重にお断りする」
「それなら私と一緒に本を読みましょ!今ならみかんも付けるわよ!」
いくら2人の頼みとはいえアキトはリトルガーデンを散策したくて仕方がない。
これならルフィとビビと一緒に散策へと出掛けた方が良かったかもしれない。
「どうしても駄目か?」
「「駄目よ/だ!!」」
「本当に?」
「「駄目!!」」
「本当の本当に?」
「「当然!!」」
アキトはナミとウソップの静止の声を聞きながらもリトルガーデンへと歩を進める。
ナミとウソップを置いていくのは心苦しいことだが仕方ない。
必要な犠牲なのだ。
「アキト!?言動が一致していないぞ!?」
「離さないわよ、絶対に!?」
筋力で劣っているナミとウソップはアキトに引きずられるがままである。
だが、彼らはアキトの手を離さない。
もう自分たちには後がなく、頼れるのはアキトだけなのだ。
「はぁ、分かったよ。じゃあ、こうしよう。この島を散策したら直ぐに俺はメリー号に戻ってくるからそれで納得してくれないか?」
「ああ、それなら……、ってさっきと言っていることと何も変わらねェーよ!?」
「……」
「うぉぉおい!?」
流石に騙せなかったか。さてどうしたものか……
アキトは2人を如何に上手く説得して島に繰り出すかを頭の中で模索する。
「アキト、あんたが何て言おうと行かせないわよ!!」
「そうだぜ、アキト!!」
「……」
絶対に逃さないとばかりにアキトに抱き着く2人
ナミの年に似合わない豊満な肢体を直に感じることが出来るのは素直に嬉しい。
ただしウソップ、テメーはダメだ。
自分は男に抱きつかれて喜ぶ趣味などない。
これでは話は平行線を辿るだけであると判断したアキトは妥協案を出すことにした。
「俺と一緒に島を散策するというのは?」
「こんな危険な島を探検するわけないだろ!?」
「そうよ!!」
本格的にどうすればいいのだろうか。
自分と一緒に島へと繰り出すのも駄目となるともう放置してもいいだろうか。
「もう行ってもいいか?」
アキトの実質的な見捨てられ宣言に絶望の表情を浮かべるナミとウソップ
見れば2人は捨てられた子犬のような表情をしていた。
ナミにいたっては目に涙を浮かべている。これでは断ろうにも断れない。
「……分かった、分かったから。俺もメリー号に残るから」
遂にアキト
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