リトルガーデンへ
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その後、ルフィとビビの2人はカルーを引き連れ意気揚々とメリー号から降り、島の探索へと駆け出していった。
如何なる無茶な飼い主の求めにも応じるカルーは正にペットの鑑である。
さすがカルー、略してサスカル
「なら俺も行きますかね」
次に動いたのはゾロ
気怠そうに立ち上がり、島の大地に船から飛び降りる。
「少し待て、ゾロ。島に行くなら食料になりそうな獣の肉を狩ってきてくれないか?」
「ん?おお、分かった。お前じゃ到底不可能な獲物を狩ってきてやるよ」
「……あ?」
ゾロはサンジを煽り、サンジは額に青筋を浮かべる。
両者は互いに鋭い眼光で睨み合う。
「……テメェ、今、何つった?俺じゃ到底不可能な獲物だと!?」
「ああ、それが何か?」
「ふざけたこと抜かしてんじゃねェぞ!?」
「事実だろ」
馬が合わないこの2人
正に水と油の関係であるゾロとサンジはお互いに売り言葉に買い言葉を押収する。
もはや彼らの勢いは止まらなかった。
「上等だ。てめェと俺で狩り勝負だ!!」
ゾロとサンジの2人はナミとウソップの呼び声を無視し、狩り勝負をすべく島に繰り出していった。
「皆、俺達を置いていっちまった……」
「ええ、そうね。私達はこのままこの島の猛獣達の餌になってしまうのよ」
ナミとウソップの2人はメリー号の甲板の上で途方に暮れる。
お互いの顔を見てため息をつくことしか出来ない。
お互いに頼りにならない。
「それじゃあ、船番を頼む、ナミ、ウソップ」
アキトも同じくこの島の散策に向かうべくメリー号の甲板から身を乗り出す。
アキトは心なしか楽し気に前方のリトルガーデンを見据えていた。
「……手を離してくれないか?」
しかし、アキトはその場から動くことが出来なかった。
後ろを振り返ればナミとウソップの2人が自分を引き留めていた。
ナミは右手を、ウソップは左手を握りしめている。
「アキト、お願い!私達を置いて行かないで!」
「そうだ!か弱い俺達を1人にしないでくれー!」
ナミとウソップの涙ながらの必死の懇願
アキトはどうしたものかと困惑する。
島の散策にも行きたいがナミとウソップのことも同じくらい心配である。
しばし思案顔で考え込むアキトを固唾を飲みながらナミとウソップは見詰める。
メリー号の甲板はしばしの間静寂に包まれた。
「でぇーじょーぶだ。ウソップがいるだろ?」
どうやらアキトのなかで島の散策に天秤は傾いたようだ。
結論としてウソップへの丸投げである。
「不安しかないわ!今頼りになるのはアキトだけよ!!」
「ひでェーな!?だが、確かにナミの言う通りだ!!アキト、
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