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とある3年4組の卑怯者
46 歌留多(カルタ)
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仕方ないだろブー。くじの結果なんだからブー」
 みぎわとブー太郎は仲悪そうだった。
「ゴメンナサイ、はまじさん。あまり役に立てなくて」
 メイベルははまじに謝っていた。
「気にすんなって。一緒に遊べて楽しかったぜ!」
 はまじは結果より楽しめた事に満足していた。
「Hey!いいgameだったよ、everybody」
 花輪が皆に呼び掛けた。その時、メイベルが花輪にある頼み事をする。
「アノ、花輪クン。私、清水の町を少しだけでも見て回りたいんだけど・・・」
「ああ、いいとも。OKかい?」
 皆は賛成した。こうして皆で街を周遊する事にした。

「カズちゃんったら、ホント逞しくなったわね。ヒデじい、ありがとう」
「いえいえ、奥様・・・」
 花輪の母は息子・和彦を自分の代わりに世話をするヒデじいに感謝していた。メイベルの父が花輪の母に話しかける。
「花輪さん、西条さん」
「はい?」
「私のことはヒデじいで結構ですよ。広岡さん」
「本当に部屋をお借りさせていただき、本当にありがとうございます」
「いえいえ、私もお客様が一緒で最高の帰国になりました」
「また清水においでになられた時はいつでも頼りになさってください」
「ありがとうございます・・・」

 皆はマークやメイベルなどに清水の町を紹介していた。巴川を綺麗にしている川田守や街路樹の世話をしている佐々木、そしてみまつやを紹介したり、入江小学校を紹介したりと楽しく歩き回った。そしてある公園に着いた時、にぎやかな声がした。
「みんな遊んでいるのかしら?」
 メイベルは日本の子供たちが遊ぶ所を見たくなった。
「そりゃそうだろうねえ」
 まる子はこれが日本の子供の元気の良さだというのをアピールするように言った。
「それじゃあ、ちょっと行ってみようか!」
 一同は公園に向かった。その時、3人の子供が公園の出入り口から大泣きをして出て行った。
「何があったんだ?」
 はまじが気になった。皆が入ると、集団の男子がその場にいて、他の男子2名を殴り、蹴っていた。
「ほら出ていきやがれエ!ここはもウ俺様たちの陣地なんだからよオ!フハハハハハ!!」
 男子たちは高笑いした。暴力を振るわれた男子達はあちこち傷を負わされていた。藤木は彼らの顔を覚えていた。
(あ、あいつらは、大野君と杉山君にやられたはずの隣町の暴れん坊達だ!!)
 藤木は彼らを見て体が震えていた。
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