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ダン梨・N
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終息を見た。

「で、何であんなに機嫌悪そうな声だったのバミューダ?」
「不幸だと思われてる事がムカツクというひねくれもの特有の心理を演出してみた。実際の所、そんな視線向けられても鬱陶しいだけだし」
「うわぁ。我が家族ながらうわぁ。もうね、名前改名してゲスーダかクズーダにしない?」
「我が家族ながら流石にその言い方は酷くね!?」

 二人のポジティブさを見て、二人とも両親いないのによくこんなにしっかりした子に育ったなぁ、と周囲はひそかにホロリと涙を流すのであった。



 = =



「ザッケンナコラー!スッゾコラー!」 

 ある日の路地裏に響き渡るはネオサイタマの風物詩。

「おや、クローンヤクザの鳴き声が。もうそんな季節かぁ」
「どんな風流!?というかくろーんヤクザって何さ!?」

 さて、状況は簡単だ。帰り道にショトカしようとした俺とベルはガラの悪いクローンヤクザめいた冒険者がちびっ子少女に詰め寄るという事案発生に遭遇している。二人とも突然現れたガキ二人に驚いているが、今はそんな事はどうでもいいんだ。重要なことじゃない。騒ぐぞー!!

「馬鹿お前、クローンヤクザなんて実在する訳ないだろ?まったくお前は少し冒険小説を読みすぎなんだよ。いつまでもおつむが子供じゃ立派なトマトになれないぜ」
「まだトマトの話引っ張ってるけどそれはさておき、言い出したの君だよね!?何でちょっと僕が先に言い出したみたいな雰囲気醸し出して外人みたいなやれやれポーズしてんの!?抗議するよ!?出るとこ出るよ!?」
「て、テメェら何突っ立ってやがる!見世者じゃねえぞ!!」
(ていうか、退路塞がれてるんだけど何なのこの人たち!?え、ソーマ・ファミリアのグルでもないの!?誰!?)

 某ネゴシエイター作品ではトマト=クローンヤクザはあながち間違いとも言えないというくそくだらない情報はさておき、俺たちの出現に二人は猛烈に困っているようだ。そらそうか。目の前で急に漫才始められたら誰だって困る。俺だって困る。しかし困らせる気なので別に問題はない。

「というかバミューダ、今更だけど目の前のあれ!剣まで取り出して暴れようとしている暴徒がおもっくそいる前で僕らこんな事してていいの!?」
「ははは、焦る事はないぞベル。なにせあのどことなくやられキャラっぽい陰湿そうなお兄さんと俺らの間には見ての通り美少女という名の肉壁が存在する訳だから今なら悪口言い放題だぞ!!」
「こいつやっぱりクズーダだ!女の子盾にするとか頭おかしいんじゃないのこの馬鹿は!?」
「何を言う、そんなこと言ったらこんな狭い路地で長剣振り回そうとしてる上に年下に大人げなく襲い掛かる最低のクズが目の前にいるだろ。糾弾する順番を間違えるなよベル。その選択は、ともすれば致命的
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