第三章
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「完成したわ」
「おめでとう、それじゃあよね」
「今日原稿部長さんに出して」
そうしてというのだ。
「それで今日は学校から帰ったら」
「寝るの?」
「そうするわ、もうね」
「限界とっくに越えてるわよね」
「期末テストの後でだったからね」
そうした過密と言うのもおこがましいスケジュールだったからだというのだ。
「倒れないうちにね」
「というか今にも倒れそうだけれど」
「そんな状況だから」
百合も妹の言葉を否定しない、朝食を極めて低いテンションで食べつつ。
「今日はね」
「原稿出して」
「後はもう顧問の先生がしてくれるから」
刷ったりすることはというのだ。
「コミケに出て売るだけよ」
「お姉ちゃんも出るのよね」
「そうするわ」
「コスプレするの?やっぱり」
「そうするわ、描いた作品のヒロインのね」
そのコスプレをしてというのだ。
「出るから」
「じゃあそれまでにクマとか肌荒れとか髪の毛はね」
「ちゃんとしてよね」
「出てね」
「そうするわね」
「そこしっかりしてね」
そうしてとだ、妹は姉に忠告した。
「折角素材はいいんだから」
「私美人なの」
「普段はそこでずっと高いテンションで反応示すじゃない」
それがないだけ今は疲れきっているというのだ。
「だからね」
「コミケまでには」
「身体回復させるのよ」
「そうするわ、やっと寝られるわ」
こう言ってだ、百合は登校してすぐに部長に原稿を出して後は授業は気力と栄養ドリンクで乗り切ってだった。授業が全て終わると家に帰って寝た、それから朝まで起きることはなかった。
追い込み 完
2017・10・26
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