アージェント 〜時の凍りし世界〜
第三章 《氷獄に彷徨う咎人》
舞うは雪、流れるは雲@
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。
「そこまでよ!止まりなさい!」
一方その頃、白峰邸の裏から直ぐの所にある山中。転移魔法で先回りしたシャマルとザフィーラが、ミミを捕捉していた。
「……投降しろ。」
ザフィーラが狼から人型へと変わり、威嚇しながら告げる。それに対し、ミミの応対は主さながらに冷ややかだった。
「……あなた方は、闇の書の守護騎士だったんですよね?」
「ええ、そうよ。」
「つまり……大切な一の為に、他の全てを敵に回した事があるのでしょう?」
「……何が言いたい。」
「………あなた方に、御主人様を止める権利はありません。何故ならあの人もまた、大切な一の為に、他の全てを犠牲にしているのだから。」
ミミが幻影の氷雪を消す。その事に驚く二人だったが、直ぐにそれどころでは無い事に気付く。目の前の使い魔が纏う空気が、想像より遥かに剣呑で、冷たいものだったからだ。
「御主人様の邪魔はさせない。御主人様と、御嬢様の二人が幸せになるには、この道しかないのだから。」
今、白いウサギが、その隠された刃を振るおうとしていた。
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