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とある3年4組の卑怯者
45 交流
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・・・」
 藤木はメイベルはおろか、リリィにも自分のスケート姿を見せていないことを思い出した。リリィが藤木はスケートが得意だというのを知ったのは前に彼女の別荘に行き、隣にあった花輪家の別荘のキャンプファイヤーでエミリーという少女と友達になった時だった。その時藤木ははまじが一発芸で皆を笑わせたことに便乗してスケートをする真似をしたのだったが、受けはイマイチに終わった。しかし、リリィに自分の唯一の取り柄を知って貰った瞬間でもあった。
(リリィにスケートする姿を見せたら、いつも卑怯って言われる僕がこんなに輝いているってことを解ってもらえるかな・・・)
 藤木顔をにやけさせていた。
「藤木君、どうしたんだい?そんなにニヤニヤして?」
 山根が聞いてきた。
「あ、いや、なんでもないさ!!」
「どうせリリィとメイベルにもスケートする姿を見せたいとでも思ったんだろ?」
 永沢は察した。
「う・・・」
 藤木は何も言えなかった。
 
 マークが花輪にこの後どうするかを聞いた。
「Hey,Kazu.What will we do after the lunch?(カズ、昼ご飯の後は何をするつもりだい?)」
「Well・・・,I think we’ll play the game(そうだね・・・、何かgameをしようと思っているのさ)」
「OK!」
 マークは了承した。
「それじゃあ、この後は皆で何かgameをしようじゃないか?」
 花輪が皆に言う。反対する者はなく、皆は了承した。
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