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とある3年4組の卑怯者
45 交流
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クンって人凄いわね。広い家持ってるし、爽やかで上品だし、惚れちゃった」
 メイベルが花輪に感心していた。
「そうなのよ。私も花輪クンってなんでもできるから本当に素敵だと思うわ」
 藤木はリリィとメイベルの会話を聞いて花輪がますます羨ましく感じた。
「はあ〜・・・」
 藤木は溜め息をついていた。
「藤木君、どうしたんだい?溜め息ついて」
 山根が藤木を心配した。
「ううん、なんでもないさ」
「まあ、いつものことさ」
 永沢が呆れるように言った。
「花輪クン、ホント素敵よね。私、好きになっちゃった」
 メイベルは花輪に対して言った。
「ハハハ、Thank you very much,baby」
 その時、みぎわが鼻息を荒くしてドスドスと足音を立ててメイベルに接近する。
「フンッ!!ちょっと、貴方まで花輪クン狙う気なの!?悪いけど花輪クンのお嫁さんは私に決まってるのよ!フンッ!!」
「エ・・・、そうなの?」
 メイベルはみぎわの嫉妬に溢れた顔を見てやや怖気づいた表情をした。
「そうよ、悪いけど諦めてちょうだい!フンッ!!」
 みぎわは堂々と言った。リリィはみぎわに聞こえないようにメイベルに説明する。
「みぎわさんは他の女の子が花輪クンが仲良くするとすぐヤキモチ焼くの。気にしなくていいわよ」
「ウ、ウン・・・」
 皆は食事を楽しんだ。藤木はただ黙々と食べており、話に入っている様子がなく、リリィが気になった。
「藤木君、どうかしたの?元気ないけど」
「あ、いや、そんなことないさ!」
 藤木は誤魔化した。
「そうだ、メイベル、藤木君は優しいから、気軽に話しかけてあげて」
「ウン、エー、藤木君、貴方は何をするのが好きなの?」
「あ、その・・・、スケートかな・・・」
 藤木は恥ずかしがりながら答えた。
「スケートかあ。フィギュアとスピード、どっちが得意なの?」
「どっちもだね・・・。フィギュアならジャンプやスピンも得意だし、スピードなら結構速く滑れるよ」
「ヘエ、是非見たいわね!」
 メイベルの笑顔を見て藤木はスケートをする自分に関心を持ってくれたと思い嬉しくなった。
「ありがとう、それしか取り柄がないんだけどね・・・」
「メイベル、また冬に来たらどうかな・・・。そうしたら藤木君達と一緒に氷滑り(スケート)しに行こうよ」
「エ・・・、ウン、いいわね・・・、藤木君のスケート見てみたいわ」
(リリィ、助かったよ・・・)
 藤木はリリィのおかげでメイベルと少しでも話すことができて安心した。一方、リリィは藤木はスケートが好きという事で、藤木とメイベルの会話を少しでも話を盛り上げることができてよかったと思った。
「そういえば私も藤木君の氷滑り(スケート)する姿見たことないな・・・」
「あ、そうだったね
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