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キコ族の少女
第26話「お気に入り登録」
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…あっ、名実ともに彼女は子供か。年相応な感じで、俺を振り回す彼女を止めてくれる者はいない。
 原作でのワガママぶりを知っている俺としては、変に抵抗して機嫌を損ねてしまったことで、庇護の話を取り消されては困るので抵抗らしい抵抗をすることが出来ない。
 俺を取り調べていたダルツォルネは、ひどく疲れた表情で何処かへと連絡を取っているようだし、横に控えていた侍女たちは巻き込まれないようにと、微妙に距離を取られてしまっている。

 結局、ネオンが一先ずの鑑賞終了ということで、区切りをつけてくれるまで俺は振り回され続け、終わったころにはグロッキー状態の俺は自力で立つことが出来ずに、その場で崩れ落ちるかのように座り込むことになった。


 ちなみに、ネオンの乱入前まで俺の足元にいたテトは俺を助けるためにネオンを攻撃しないようにと、部屋の外で待機してたスクワラの手によって、捕獲されていたらしい。
 事後に解放された彼は、グロッキー状態で座り込んでしまっている俺を元気づけようと、肩まで一息に上ってくると頬を必必なって舐めることで元気づけようとしてくれる。
 それで幾分か気分が上向きになってきたが、満足げな表情をしたネオンからの言葉で再び沈むことになった


「私、この子が気に入っちゃった」
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