第22話「予想外の結果」
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にノブナガは、刀を竹刀袋のようなものに入れたソレで“壊れた機械を叩いて治す”かのように、俺の脳天を叩いて正気へと引き戻す。
久しぶりに味わった脳天からの激痛に、点滴中という事もあり、片手で頭部を抑えながら両足をバタバタと動かすことで痛みを紛らわせようとする。
そうして、痛みが落ち着いてきたころには混乱も収まり、落ち着いてノブナガへと対話の為に視線を向けることができるようになった。ちなみに、これだけの騒いだので膝の上にいたテトは起きてしまったものの、彼はノブナガがいることは既に気づいてたかのように、俺達を一瞥すると枕元に移動して二度寝を始めてしまった。
「……どうして、ノブナガがここにいるの?」
「おめぇからの定期連絡がなくなって、最後の連絡が天空闘技場だったからな近くにいた俺が様子見にきたんだよ」
「それで、私が病院に運ばれているという情報を得た。って感じ?」
「そんなところだ」
ノブナガはぶっきらぼうに説明を終えると、病室のアメニティを勝手に使用した飲み食いを始めた。
これは、俺が心配で駆けつけてくれたと自惚れていいのだろうか……。あっ、マズイ。そうなのかもしれないと思ったら、表情筋が……
「なに笑ってんだ」
ゴンッ
「〜〜っ!?」
何故に!?ちょっと笑っただけだよ!?
二度目の攻撃によって、頭が凹んではいないかと叩かれた場所を気にしつつ、ノブナガが淹れてくれたお茶を受け取り口に含む。……あんまり美味しくない。
結局、本当に様子を見に来ただけのようで、互いの近状報告を済ませると「特に死にそうってわけじゃねぇようだから」などと言いながら、俺の頭を一撫でしてさっさと帰ってしまった。
「もうちょっとぐらい、居てくれたっていいのに……」
と、自然と言葉を零してみたところで現実は変わるわけもなく。
俺の交友関係の小ささから、これ以上の来客はなく。その日はテトと何とはなしに戯れて終わった。
……あれ?なんか視界が……いや、別に、ボッチが、寂しいとかそういうのでは……うん。療養するんだから、来客なんて少ないに越したことはないよな!!……あっ、また視界が……
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