第22話「予想外の結果」
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違法に分類される造血剤を常用していたことによって、俺の体は想定していた以上にボロボロで軽度の中毒症状も発症しており、それの治療の必要性もあって数か月の入院を医者より言い渡されたことである。
数週間前まで重傷者として治療をしていたのに、今度は重症者として入院……自分の不甲斐なさと、出費ばかりが嵩む現状に、ガクリと項垂れるしかない。
しかし、いつまでも項垂れているわけにはいかない。マチへの定期連絡をしていないので、早急に行わないとならないし、エミリアとの契約を含めた今後の事も決めなければならないのだ。
とりあえず、マチへの連絡は最優先事項だ。
『……なるほどね。それで連絡がなかったわけだ』
「うん。ごめん」
『別に無事ならいいよ。怪我の方も完治してたわけじゃないんだし、今回のでどっちも治しておきな』
「分かった。ありがとう、マチ」
『はいはい。起きたばかりなら、すぐに休みな』
「うん。またね、マチ」
『ん…』
使っていた部屋から荷物を取り寄せて、個室であり使用可能ということで病室で携帯を使って、マチへと音信不通であった説明と謝罪を伝えた。
もともと団員は個人行動が多くて連絡も必ず取れるわけではないという事から、俺の実力を知ってる彼女は無事であることは疑ってないようであり、あっさりと定期連絡は終える。ただ、マチには俺が賞金首になったことやエミリアの事を伝えていないから、こんな反応かもしれない。
情報通のシャルから俺が賞金首になったことはバレているかもしれないものの、エミリアについては本当なら試合後に今後について話し合う予定だったのだが、今の今まで延びてしまっており、今日も俺が起き抜けという事を理由に、ちゃんとした話は明日という事で既に帰っている。
テトは、俺が本調子ではないを分かっているのか定位置となっている肩ではなく、膝の上で丸くなって小さな寝息を立てている。俺を心配してずっと見守っていたというから、安心して眠っているのだろうから起こさないように優しく背中を撫でて「ありがとう」と感謝を心の中でつぶやく。
「重病人てぇのは、本当みてぇだな」
「!?……ノブナガ!?」
テトを撫でていた所で、すぐ横から響いたことに全身を強張らせつつ視線を向けると、いつものサムライスタイルではなく、白いシャツに紺のスラックスという清潔感のある服装―――ロン毛に無精ひげでマイナスになってるけど―――をしたノブナガが来客用の丸椅子に座りながら、こちらを見ていた。
いつの間に入ってきていたのか、そもそも彼が何故ここにいるのか?
あまりにもな事態に、パクパクと魚が餌を求めるかのように口を開閉するが言葉がそれに続かない。
「……ぁ痛っ!?」
「少し落ち着け、馬鹿が」
壊れた俺
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