第15話「小休止」
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と本能が争う流れじゃないの?
借りましょう?否、変態に借りを作ったら危険だ。とかさ
天使「では、ちゃんとしたお風呂に入りたくないと?」
悪魔「フカフカのベットで疲れを取りつつ寝たいだろう?」
……おい。
俺の中の天使と悪魔、少しおかしいだろう!?
何故か天使と悪魔が欲望で、俺が理性としての立場に立つという変な脳内会議を繰り広げた結果。
結局はフカフカのベットや、綺麗なお風呂という誘惑に負けて、宿泊代を借りることになった。
そして一応は、と俺に金を貸した理由をヒソカに聞いてみると
「女の子が困ってたら、助けるのは当然じゃないか」
「嘘だ!!!!!!!」
と、レ○風に言ってみるテスト。
まあ本音かどうか怪しいとはいえ、奴のお陰でこうしてランクの高いホテルに泊まることが出来るわけだから、少しだけ感謝しておく……本当に少しだけだからね!
……うん、何言ってんだろうな俺。
今日は色々あって疲れているんだ。そうに違いない。
そう自己完結すると、今日の疲れを明日に残さないよう寝るための準備を始める。
コートを脱いで椅子に掛けると、纏めていた髪を下ろし腕の包帯を外して、替えの着替えとテトを抱えて浴室へ向う。
まずは、バスタブにお湯を溜めながら脱いだ服を、備え付けの洗濯乾燥機に放り込んでスイッチを入れる。
「あっ、下着まで一緒に入れちゃった……ま、いっか」
運転を始めた洗濯機の中で回転する服を確認した後に浴室に入ると、まずは動物としては珍しく頭からお湯を被っても嫌がらないテトにシャワーを当てて汚れを流していく。
その後は、備え付けのボディソープで体を洗うのだが、これも嫌がりもせずに受け入れるので短時間で終わりシャワーで泡を流す。
最後に、桶のようなものにお湯を溜めてテトの前に置くと、前足でお湯の温度を確かめてから溜めたお湯に入り、縁に頭を乗せて気持ちよさそうな顔をする。
「気持ち良い?」
俺が声をかけると、ゆっくりと尻尾を左右に揺らして肯定する。
そんな姿を見て、思わず笑みが漏れた。
最初は、冗談半分で試した桶風呂を意外にも気にいったらしく。
俺と一緒に入るときは必ず行い、ともすれば「まだか?」と逆にせがんでくる程だ。
実際、猿とかが温泉などで寒さをしのいだり、トラが熱いときに湧き水を浴びるとかしてるのを見たことあるので魔獣であっても、その辺に違いはないのだろう。
ふやけたテトの顔に癒された後は、自分もシャワーで汚れを落としてから、髪と体を洗うと溜めてあるお湯にゆっくりと体を沈める。
パクやマチに言われて、髪の毛は洗った後にアップにし
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