第三章
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主将にだ、怒りを隠せない声で言った。
「主将、是非です」
「怒ったか」
「はい、あの教師と試合をさせてくれませんか」
こう申し出たのだった。
「そしてその場で、です」
「武道家としては」
「主将の言われる通りにです」
そこは守ってというのだ。
「そうします」
「よし、ならな」
主将は理央の話を受けてだ、そしてだった。
すぐに自分の生徒に暴力を振るっていたその教師のところに行って試合を申し出た、そうしてだった。
理央は教師と試合をすることになった、見ればだった。
教師は防具の面を着ける時にだ、人相が生徒に暴力を振るっていた時よりもさらに獰悪なものになっていた。面の中に見えるその顔を見てだ。
主将は既に面を付けて立っている理央にだ、こう囁いた。
「おい、あの先生な」
「はい、私にもですね」
「何をするかわからないぞ」
それこそというのだ。
「あれは暴力を楽しむ奴の顔だ」
「その通りですね」
「武道家じゃない」
到底、というのだ。
「ヤクザかゴロツキだ」
「そうした類の輩ですね」
「俺もさっきでやばいと思ったがな」
中学生への暴力でだ。
「今確信した」
「ヤクザかゴロツキですか」
「君が相手でもな」
「容赦なくですね」
「笑いながら暴力を振るってくるぞ、そしてな」
理央に暴力を振るったうえでというのだ。
「その暴力を自分の生徒に見せてな」
「私を徹底的にいたぶって」
「それで恐怖で縛るつもりだ」
「自分に従わせますか」
「あいつはそういう奴だ」
主将も確信したのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「あいつにはそんなことは許すな」
「わかりました、絶対に派手にやってきますね」
「それがわかってるならな」
「はい、それじゃあ」
「考えて試合をしろ」
暴力で来る相手にというのだ、こう話してだ。
理央は教師との試合に入った、すると立っていきなりだ。
教師に渾身の突きを入れた、教師は立ち上がってから仕掛けるつもりだったがその相手にだったのだ。
いきなり突きを入れた、理央は全身の体重を込めて突っ込んで突きを入れたので教師の巨体が大きく後ろに吹き飛び。
壁に後頭部から打ってだ、それでだった。
動けなくなった、そうしてだった。
「おい、あいつ何かな」
「失禁してないか?」
「してるよな、股間から出て来たぞ」
「うわっ、臭いな」
「漏らしたの小だけじゃないぜ」
「大の方もかよ」
悪臭からこのことがわかった。
「汚いな、おい」
「一撃でやられてかよ」
「無様なだな」
「試合の状況撮ってたか?」
「撮ってたぜ」
一人の学生が携帯電話を出して答えた。
「さっきの暴力行為もな」
「よし、早速ユーチューブにあげろ
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