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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Bその日、王は少女になる〜My Family〜
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でプニプニ〜♪」
胸やお腹を両手で触れてくるシャル。変な声が出ないように努めながら体をよじり続ける。ですけど、お尻の方にまで手が伸びた瞬間、「いい加減にしないと、さすがに怒りますよ!」と語気を強めて振り返る。
「うん、いいよ。今の内にわたし、というか家族に怒ることに慣れておいた方が良いし」
「え・・・?」
「なんとなくだけどさ。イクスって怒りや不満とか、外に出さずに抱え込みそうって思って。だから嫌な事があれば、今みたく我慢せずに文句だって言って良いし怒っても良いんだよ。本気でぶつかってこその家族ってもんでしょ♪」
私の体から両手を離したシャルが、「んじゃ、さっきのセクハラごめんなさい」と深々と頭を下げました。手段はちょっと如何なものかと思いますけど、お気遣いには感謝しないといけませんね。
「はい、許します♪」
「ふふ♪」「えへへ♪」
シャルと微笑み合い、その後は泡立ったスポンジを受け取って手の届く体の部位を自分で洗う。シャルも自分の長い髪を洗い始め、お互いに頭や体を洗い流したところで、「今度は私が背中を洗いますね」と申し出る。
「お、いいの? それじゃあお願いね〜♪」
とても綺麗な水色の長い髪を纏めて体の前に流し、シャルの細いながらもしっかりとした背中をよく見てみると、薄らですけど古傷がところどころに在ることが判った。いつまでも背中を洗わなかった私に、「どうかした?」とシャルに尋ねられてしまいました。
「あ、いえ・・・。傷が・・・」
「え? あー、うん、まぁ小さい頃の修行でね。傷1つと無い体には出来ないよ。もう古過ぎて痛みも無いし、遠慮せずに擦って良いからね〜」
スポンジでシャルの背中を洗い始める私に、「でもま、ルシルと結婚して、子供が出来たら傷跡は全部消すけどね♪」とシャルがグッと握り拳を作りました。
「そうなのですか?」
「やっぱり古傷とはいえ、子供に見せるものでもないじゃない?」
「そういうものでしょうか・・・」
恋愛や結婚など、これまで関わり合いのなかった事ですからよく判らない。そしてシャルの背中を洗い終えた私は、先に浴槽に入っているように促されたことで、「ふぅ・・・」と肩までお湯に浸かる。
「あはっ☆ 人生はお風呂はどう?」
「大変素晴らしいですぅ〜」
浴槽の縁に後頭部を乗せて、力を抜いてお湯に体を預ける。そうしているとシャルも「お邪魔〜」と私の隣に入り、「お風呂は人類至高の文化〜」そう言って一息吐きました。
「ねえ、イクス」
「はい」
「学校、通わない?」
シャルからの提案に私はすぐには理解できずに、「・・・はい?」と小首を傾げた。
†††SideイクスヴェリアEnd†††
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