暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Bその日、王は少女になる〜My Family〜
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私は見た目とは違ってかなり頑丈に造られていますし、この程度で肩が外れるようなこともありません・・・と、私が口にしてしまうと、シャル達が悲しそうにしてしまうと何となくですが判っているので、口にはしないようにした。

「ほらほら。いつまでも外に居ないで、早くお風呂にしちゃいましょ♪」

「「「は〜い♪」」」「はいっ」

シャルと手を繋ぎ、ルーツィアとルーツィエが開けてくれた両開き扉を潜って邸内へと入りますと、「お帰りなさいませ!」と横一列に並んでいた使用人の方々が出迎えてくれました。

「ただいま〜。お風呂の準備できてる? 今日はもう入浴してササッと休むよ」

「ええ、もちろん!」

「オケ。イクス、一緒に入ろう♪」

「え? あ、はい、よろしくお願いします」

「ん。じゃあこっちね〜♪」

シャルに手を引かれて案内されたのは浴場で、とても大きな脱衣場がありました。シャルが壁に設けられた棚の1つの元へと向かい、ある棚板から「今日のところは私の古着で申し訳ないけど・・・」と、丈の長い真っ白なワンピースを手に取り、私に見せてきました。

「わたしが今のイクスの背丈だった頃に着てたネグリジェ♪ きっと似合うよ♪」

「そうでしょうか? 教会で着させていただいたこの服も、可愛過ぎてあまり私には似合っていないような・・・」

いま私の着ているドレスのような衣服を眺める。私のその言葉にシャルは「チッチッチ」と立てた人差し指を左右に振るい、「判っとらんなぁ〜、イクス。あなた、とっても可愛いのよ?」とウィンクしました。

「そうでしょうか・・・?」

「そうそう♪ ほら、早く入ろう♪」

服を脱ぎ出すシャルに倣って私も服を脱ぎ始める。ワンピース、キャミソール、パンツと脱いで裸になり、棚板に畳まれて置かれているタオルを手に取り体の前を隠す。対するシャルは恥じらいを一切見せず、タオルで体を隠すことなく佇んでいる。その様子に私は「綺麗です・・・」と、堂々としているシャルの、美術品のような綺麗な裸に見惚れた。

「え? あぁ、ありがとう♪ 騎士は体が資本だからね。それに、いつ男性(ルシル)の前で肌を晒すか判らないし、日々美を求めて頑張っているのです♪」

「っ!?」

いきなりの発言に驚き。私は「ルシリオンの事が好きなのですか?」と尋ねてみると、「大好きだよ。15年も前からね」とはにかみながら答えてくれました。私とシャルはとても大きな大浴場へと入る。シャルが大理石の浴槽に入る前に片膝立ちをして、桶を使って掬ったお湯を体に掛けました。

「・・・浴槽に入る前にまずは体にお湯を掛けて洗うんですね・・・」

「え? あ、うん、そうだけど・・・。ガリアって浴槽のお湯に浸かる文化って無かった?」

「いえ。あっ
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