イクスヴェリア
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「...どうしよう?」
[開けてやれよ。ドンドン叩いてるぞ]
うん、まぁそうだよね。子供を虐めるのは趣味じゃないし
「ハァッ!ハァッ!こ、殺す気ですか!?」
「あれ?息できなかった?」
「当たり前です!石で出来た棺なんですよ!?」
あらら、怒ってる。子供っぽいな。さて、連れ出すか
「まったく...人の話は最後まで聞かないといけないと母親から習わなかったんですか?」
「習わなかった」
「...悲しいですね」
そりゃそうだ。アイリさんなんていうか自由にしてるだけで親らしい事は話す程度だったもん。どちらかと言うとセラが母親...おっとマリアージュがきたようだ
「貴方が私を目覚めさせたのですね?」
「他に誰がいると?それよりアレ止めて」
指をさすのはマリアージュ。しかし目の前の少女は首を振る
「私は生成だけで制御はできません」
「使えないなぁ...しかしここ最深部だよな?帰るの難しいぞ?」
悩む、マリアージュを撃退しながら
「そんな...マリアージュの炎さえも効かないなんて...」
「これでもお兄さん英雄って呼ばれてるからね。それよりイクス、ここから出る方法は?」
「...マリアージュを退けて来た道を戻るしかありません」
困ったな。今16時だ。ここに来たのが10時だから帰る頃には日替わりしている。さて...と、そうなるとやることは一つだな
「立てるか?」
「え?は、はい。でも」
「お前はもう戦わなくていいんだ。俺が幸せにしてやる」
「...無理です...私の力を知ってるのでしょう?」
「あぁ、でもな。ここだけの話俺は聖王とも知り合い...というか聖王は娘だ」
「なっ!?う、嘘です!」
「いや、本当、ホラ」
そう言ってヴィヴィオの映像を見せる
「可愛いだろ?ヴィヴィオって言うんだ」
「ヴィヴィオ...目が...」
「そう、ま、だから今更うちに冥王が増えようと関係ないの。判った?それに俺あのゆりかごを破壊した事もあるんだぞ?」
「...は?」
これにはイクスも驚きのようだ。そりゃそうだ。壊せないものを壊したと言われたらな
「んじゃここから出るか」
「ど、どうやって?」
「そんなの壁壊してに決まってるだろ?ほら掴まれ」
イクスを抱えるとムーンになり分身する。そして分身体をサンモードに変えて得意のガルネイトバスターで破壊する。
「思いっきり息吸って」
「へ?はぁっ!」
水が流れ込んでくる。俺はイクスを前に抱きムーンで表面上にバリアを張る。そしてムーン特有のスピードで外に出る。しかしそれでも10分は掛かる。イクスがそれに耐えられるとは思えな
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