第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「やっぱりオリーブいいわよね」
「やれやれね」
「本当にオリーブ好きよね、瑠璃子って」
「部活の料理部でもオリーブオイルやたら使うし」
「それも大量に」
「美味しいし身体にいいし何にでも合うから」
それで使っているというのだ。
「駄目かしら」
「いや、駄目じゃないけれど」
「たこ焼きにも使う?」
「お好み焼きにも」
「下にひく油もそうだし」
「かけて食べてもするし」
「マヨネーズみたいにね」
瑠璃子にとってはマヨネーズがオリーブオイルなのだ。
「何か違うんじゃ」
「というか瑠璃子からオリーブオイルの匂いする様な」
「そんな感じさえするわよ」
「あっ、それそうかもね」
自分からオリーブオイルの匂いがすると言われてかえって笑って言う瑠璃子だった。
「私はね」
「そこでへこんだり怒らないの」
「かえって喜ぶの」
「そうなるの?」
「だってオリーブ好きだから、だからね」
それでというのだ。
「そう言われて嬉しいわ、それでオリーブオイルを見てね」
「それで?」
「それで何かあるの?」
「オリーブオイル見て」
「それで」
「種類とかね、あと新しいか古いかも」
そうしたこともというのだ。
「舐めただけでわかるわよ」
「オリーブオイルの目利き?」
「というかソムリエ?」
「オリーブソムリエなの」
「そうでもあるの」
「色々なオリーブオイル使ってきてね」
これまでというのだ。
「そうしててね」
「それでなの」
「一口舐めただけでオリーブオイルの種類わかるの」
「あと古いか新しいかも」
「そうなの」
「それでどの料理にどのオリーブオイルが合うか」
そうしたこともというのだ。
「わかる様になったわ」
「それ凄いわね」
「お酒の目利きみたいじゃない」
「ソムリエみたいよ」
「そうした能力も備えたの」
「そうなの、好きだから」
それでいつも食べているからだというのだ。
「わかるわよ」
「じゃあ今度大阪の料理部でね」
友人の一人がここで瑠璃子にこう言った。
「パスタの大会あるわね」
「ええ、そうよね」
「それにうちの料理部も出るの?」
「それで私も出ることになってるの」
料理部員であるからだ。
「部長さんにあんたは絶対に言って言われて」
「パスタ得意だから」
「あとオリーブオイルのこともガーリックのことも詳しいから」
実は瑠璃子は大蒜も好きでこちらを使った料理もよく作ったり食べたりいているのだ。ただしオリーブオイル程使いはしない。
「だから言われたの」
「ご指名受けたのね」
「そうなのよ」
「じゃあそっちもね」100
「ええ、頑張るわ」
そのパスタ大会をだ、瑠璃子は友人に笑顔で答えた。そして実際に大会に部員の一人として
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ