口先三寸で神々の黄昏を潰してみる
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ルセン中将
第十一艦隊 ドーソン中将
ヤン艦隊 ヤン大将
第十四艦隊 ムライ中将 (寄せ集め艦隊 宣戦布告後に編成予定)
第十五艦隊 アッテンボロー中将 (寄せ集め艦隊 宣戦布告後に編成予定)
フェザーン艦隊 メルカッツ中将
集めに集めたり九個艦隊。
質については頼りないことこの上ないが、原作に比べたら十二分に博打が打てる。
だからこそ、最高評議会議長はまだ政権を投げ出していない。
フェザーン侵攻にすべて賭けるので、ヤン艦隊をフェザーン近くに貼り付けておき、イゼルローン要塞にはビュコック大将に入ってもらうことにする。
帝国の宣戦布告後に、寄せ集め艦隊を編成してムライ中将とアッテンボロー中将に任せる手はずを整える。
アイランズ国防委員長はトリューニヒト最高評議会議長の傀儡だからこそ、この二人が主戦線と信じているイゼルローン方面から功績が高すぎるヤンを外す事に賛同するだろう。
ヤン艦隊はメルカッツ艦隊を含めて、四個艦隊でフェザーン回廊を守る事になるが、最後の切り札も持たせておいた。
あとは運を信じて、結果を待つとしよう。
「辞表。
たしかに受け取ったよ。
残念だ。
このタイミングでかい?」
「ええ。
このタイミングです。
私は貴方にとっては外様ですからね。
これ以上長く居たら嫉妬されて引きずり降ろされます」
トリューニヒト最高評議会議長は辞表を机の上に投げ出す。
ハイネセンの主要新聞の一面は、フェザーン回廊での帝国軍とフェザーン軍の戦闘でフェザーン軍が帝国軍を相手に大勝利をした事と、自治領領主が病気による職務不能をルパート・ケッセルリンク臨時自治領主が代行する記事で踊っていた。
その紙面の三面に書かれている記事に目を通す人はきっと少ないだろう。
『オリージュ・ニーナッター外務委員長辞任!
初代外務委員長職についていたオリージュ・ニーナッター議員が、先日病気を理由に外務委員長を辞任すると表明した。
後任については、ウォルター・アイランズ国防委員長が一時代行し、後任人事を決めると外務委員会は発表している。
オリージュ議員は、惑星シロンの議員五世でシロンの有名な政治家一家に生まれ、若くして同盟議会に当選。
政界で名前を一躍有名したのは救国軍事会議によるクーデター未遂事件で、たまたま近くに居た彼の護衛がフォーク准将の凶行を阻止した事から新設された閣僚ポスト外務委員長の職につき外交関係にて一定の評価を得る。
反面、フェザーン企業との癒着の噂も絶えず、今回の辞任も法的には問題なかったが、道義的に責任をとったという声が政界関係者から出ており……』
「結局、君は何がしたかったんだい?」
トリューニヒト
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