Knight's & Magic & Carrier 2
[5/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルトと一致するが著作権云々は異世界には通用しないからな。使えるものはなんでも使わないとな。だから背中にも緊急展開ブースターを再現して搭載している。お陰で背面武装を取り外さなければならなくなったが、こいつの性能と用途から不要だ。
「トルティオネス・グラエンド、ツールボックス、行くぞ!!」
両手で掴んでいるバーに取り付けられたスイッチを押してカタパルトが勢い良く前へと飛び出し、背中の緊急展開ブースターを思い切り吹かせて空へと舞い上がる。ちなみに緊急展開カタパルトを使いたがるのはオレとエル、それからキッドとアディだけだ。他のメンバーは全員、一度やって見事に墜落して機体を小破から中破させた。最初にディーが大破させ、嫌がる他の奴らを強引に乗せたのだが結果は散々だった。名前も裏では皆、結果にちなんでメテオなんて呼んでやがる。
まあ、ツールボックスもエルが好き勝手に弄り回しているトイボックスの様に、オレも弄り回して試作品を試しまわって、エルの物よりは実用性の高い物を使っている所為かツールボックスになっているんだがな。
そんなことを考えながらある程度の高さを確保したところでマギスラスタジェットを切って滑空させる。本家の物よりも翼を大きくした事により揚力を得やすくはなっている。その分、重心の調整には苦労するんだがその程度は最適化が済めばどうとでもなるし、ちょっと訓練すればいいだけの話だ。
前世では慣れ親しんだ景色を今はオレだけが独占しているという優越感に浸りながらも計器類の確認だけは怠らない。さすがにこの高さからパラシュート無しでスカイダイビングはやりたくない。
途中で何回かマギスラスタジェットを吹かせば先行していたツェンドルグとそれに接続されている荷車がちょうど門を潜っている所が見えた。それに続くように高度を落としながら外付けのランドスピナーから着地する。門の30m程手前に着地し、そのままランドスピナーで勢いを落とさずに滑る。着地で多少崩れた体勢を立て直してからスピードを落として、トイボックスの隣で駐機体勢を取らせる。
ベルトを外してハッチを開け、騎士の礼を取る。隣でエルも騎士の礼を取っている。
「陛下の御命を受け、銀凰騎士団団長エルネスティ・エチェバルリア、副団長トルティオネス・グラエンド、同1番中隊隊長エドガー・C・ブランシュ、同2番中隊隊長ディートリヒ・クーリッツ、ならびに最新鋭の人馬騎士ツェンドルグ、ここに揃いましてございます」
誰の反応もないが仕方ないだろう。ツェンドルグだけでも理解が難しい所に人形のまま空を駆けてきたツールボックスまで居るのだから。
エドガーとディーに資料と組み立て式の黒板を持たせて貴賓室へと向かう。先頭は団長のエル、その一歩斜め後ろにオレで更にそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ