Knight's & Magic & Carrier 2
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ら問題はないのだがな。いや、あの二人は人機一体で刃騎一体の変人コンビだから仕方ないか。
「だが、それだと戦闘特化に作った機体を奪われたら、それに劣る戦闘力しか無いこいつを出すことになるんだろう?最低でも2機出す必要がある。それでも奪還、あるいは破壊出来るか分からない。そこはどうするんだ?」
「まだ頭が固いな。こいつは半人半馬だ。半分は馬なんだぞ」
「つまりですね」
「エル、少しはこいつらにも考えさせるんだ。答えばかりを教えても成長できないぞ」
「そうですが、混乱が酷すぎて答えが出るとは思えないのですが」
団員を顔を見てみれば、変な方向に考えが向いてしまっているのが手に取るように分かる。溜息を付いて分かりやすく例えを出してやることにする。
「エドガー、お前たちが長距離を移動する時はどうしている?」
「むっ、それは幻晶騎士は徒歩でその他の人員は馬車、そうか、馬車か!!」
エドガーの言葉にようやく理解が伝わる。
「そうだ、馬車だ。牽引で速度は落ちようとも通常の幻晶騎士よりも速く遠くまで走れる。見た目も大きく異なり、性能もかけ離れた物になる。これが今回の目玉その1だな」
「その1?」
「その1だ。その2は、オレが今まで練り続けてきた構想に基づいた陸上母艦。それと陸皇級に有効打を与えられる兵器だ。とは言っても、兵器の方は開店休業中に内職で作ってたからな。魔力転換炉の数が揃ってればすぐにテストを行える様になってる」
「最低何基使う気なんですか?」
「6基。最大出力で10基。完全に固定砲台だが威力は折り紙付きだ。機構も単純だから量産性にも優れる。問題は魔力転換炉を大量に必要とする事ぐらいだな。名前はダインスレイブ。世界最強の杭打ち機の化物だ」
「この幻晶甲冑すごいよ、さすがテレスターレのお兄さん」
「オジさんぐらいが正解でしょうけどねって、うわっ!?細かい」
エルがオレが彫っている紋章術式を見て驚いている。
「幻晶甲冑も所詮は機械だ。腕の反応を落とせば精密動作が可能になる。ちなみに、こいつは外部取り付けのマギスラスタジェットの魔力効率を上げる紋章術式だ。2割程度改善すればカルバリン6発分にもなるからな。でかいと組み込むのも大変だからA4サイズにびっしりと刻むしかないんだよ」
「2割は大きいですね。ですが、それを今やる必要は?」
「あるな。やはりどうしても空を飛ばしたい。滑空するだけでもいい。ある程度上方向へのベクトルがないとカタパルト発進が物凄く難しいものになる。MSのランドセルのバーニア程度でもいいから搭載しないとな」
「ああ、その問題がありましたか。ちなみにバーニア無しであのカタパルトを使うとどうなります?」
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