Knight's & Magic & Carrier 2
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陛下のお達しの通りカルダトア20機と大量の資材が運び込まれ、これからの銀凰騎士団の開発方針を話し合うことになった。
「さて、陛下からの任は国機研の鼻を明かしてやれです」
「国機研の奴らはエリートだが型にはまったことしか出来ない奴らだ。逆に言えば同じ型で戦うのでは鼻を折れない可能性がある。そこ、ガンタンクで良くないとか言うんじゃない。あれの欠点はまるわかりだろうが」
「継戦能力の低さと格闘戦が行えないというのは致命的です。運用方法や立ち回り方がものすごく重要になってきますからね」
「だからこそ更なる新型機を作らなければならない」
「そこでトールと僕は考えました。今回のテレスターレ強奪事件、おしくも逃げられてしまいましたがその原因は?邪魔が入った、抵抗された、追撃が遅れた?確かにそれらもありますが一番の原因は似たような速度でしか走れないからでしょう。そこで僕達が次に作るのは速さに特化した機体です」
「そうなると今度は軽量機を作るのか?」
「いや、重量機だ。驚け、設計図を引いた段階でなんとフル装備のアールカンバーの倍の重さだ」
「「「「倍!?」」」」
「テレスターレで腕が四本になったんだ。じゃあ、次は足を四本にするしかないだろう」
設計図を黒板に貼り付けて全員に見せる。設計図に描かれているのは半人半馬の機体。全員が食い入るように設計図を見て頭を抱える。
「ウチはゲテモノ専門になるのか?」
「時代の魁と言ってください」
まあここは1つ大人の対応を見せてやろう。
「動物っていうのは基本的に四脚だ。理由はこれが最も安定する姿勢を取ることが出来るからだ。オレ達人類は手に道具を持つことが多いために二脚に進化した猿だな。道具を使い続けることで脳が大きくなり、色々なことが出来るようになったが、その代償に道具なしには動物に勝つことが難しい動物となった。話がそれたな。今回は分かりやすく説明するなら役割分担だ。下半身の馬の部分で速度と走破性を確保し、空いたスペースに板型や魔力転換炉を2基積む。上半身の人の部分は軽くなるように作り、武器をもたせることでガンタンクではできなかった格闘戦を行えるようにする」
「走るための姿と戦うための姿。両方を兼ね備えたのがこれですね。走るためだけに特化した物や戦うためだけに特化した物にそれぞれの得意分野で戦えば負けるかもしれませんが、逆なら負けることはない。追撃にこれほど適した物は無いでしょう」
「ちなみに馬と人を別々に作れば?と言う意見もあるだろうが、そうなると馬に騎乗する形になる。そうなると重量が半人半馬よりも重くなり、更には魔力転換炉を合計で3基必要になる。また、バランスが崩れれば転倒する確率も増す。それでは意味がない」
完全に人馬一体に成れるのな
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