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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二話:旅は道連れ、世は情け無用。
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?」
やはり感銘を受けてないラン君も、平然と対応しています。

「気付かれてるのは知ってたよ。だって目が合ったもん。オッサンの目が助けを求めて、俺の目とかち合ったもん」
「目が合った上に、助けを求めてるのが解ってるのなら何故助けん!?」
全く以てその通りですねぇ……

「だって仲間だと町の連中に思われたら、俺等まで町の宿屋に泊まれなくなるじゃん。いきなり異世界に放り出されちゃって、俺等は疲労困憊なワケよ。それなのにベッドで眠れないのは、ちょっと……ねぇ」
確かに異世界旅行初日から野宿は嫌ですねぇ……

それでもなお文句を言ってくるトロデさん……
ですがウルポンは鼻を穿りながらそっぽを向いて取り合わない。
時折、鼻くそをトロデさんに弾き飛ばしながら。



暫くの間、トロデさんの罵詈雑言が降り注ぎ続けましたが、流石に怒鳴る事に疲れた為、「もう良いわい!」と捨て台詞を吐きアハトさんの方へと戻っていきました。
因みに言われ続けたウルポンは、無味無感想な顔で佇んでます。(性格が捻曲がってますね)

「アハトよ……マスター・ライラスの事は何か判ったのか?」
「多少は判りましたけども、行き詰まった感じもありますよ」
主君が怒ってるのに、それを気にする様子が微塵も無いアハト君は、やっぱり身内感が強い。

「マスター・ライラスは既に亡くなってます」
「な、何じゃと!?」
あら……それって大問題なんじゃ?

「どうやら数日前に訪れた道化師の格好をした男が、マスター・ライラスの家を燃やして殺害したそうなんです」
「そ、それは……まさか……」
まさか何ですかねぇ? トロデさんは何に気付いたのでしょう?

「はい。多分ドルマゲスであろうと町人の何人かが証言しております。ただ……以前マスター・ライラスの弟子をしていた頃より、風貌が様変わりしてたそうなので、確証は無いとの事です」
あぁそうか……彼等が追ってるドルなんとかさんは、道化師の格好をしてるんでしたね。

「では彼奴は、自分の師匠を殺したのだな。しかし何の為に?」
「師匠殺しの件ですが、それなりの理由が……」
自分が調べてきた事を報告してる途中で、アハトさんは何かに気付いて喋るのを止めた。

何に気付いたのかが気になり、私達全員も彼の視線の先へと注意を向ける。
するとそこには、一人の女の子が何かを言いたそうにこちらを伺っていました。
何ですかねぇ? 儚い感じがするし、私にだけ見えてる以前は生きていた的な感じの人ですかねぇ?

「あ、あの……お話しの邪魔をしてしまって……」
「何じゃなおヌシは? ワシ等に何かご用ですかな?」
あ、トロデさんが用件を聞いた。
ってことは私にだけ見えてる、元人間的な透けてる人じゃありませんね。

「あの私……
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