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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第250話 太陽の名を持つ少女
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せるようには何度か言い続けていたのだが、ここで初めて その言葉を口にしたのだと、皆が意識した。
そう――《太陽》と。
リュウキは 今度は眼をはっきりと開いて皆の方をみて 訊いた。
「……すまない。1つで良いんだ。教えてくれないか。 皆は、……皆は
彼女
(
・・
)
を……知っているのか?」
「え………っ。か、かの……じょ?」
一番前にいたのはユウキだった。
太陽の言葉を訊いた時、そして リュウキが《彼女》と言った時。
ユウキにもようやくたどり着く事が出来た。
どうして、姉のランがあそこまでリュウキの事が気になっていたのか。……今まで見せた事のないような違う種類の笑顔を彼に見せるのか。
どうして、リュウキの傍にいると、自分自身も心が安らぐのか。
勿論、ユウキは アスナやレイナの事も大好きだ。
ここまで自分達の為に力を貸してくれて、更には悲願だったBOSS攻略も出来たのだから。
だけど、リュウキのそれは何処か違う感覚がしたんだ。
勿論、白馬の王子様の様にあの時格好良く助けてくれたから、と言う訳ではない。いや、全くないと言う訳ではないが、何処か本質的に違うところがあったんだ。
だけどどういえばいいのかが判らなかった。
あえて言うならば、何だか懐かしささえ感じた。今までにあった人達、プレイヤー達とは全く違う感じなのに、心の深奥は 彼を知っていた様な気持ちにもさせてしまった。
元々深く考える事を苦手とするユウキは、『そう言う事だってあるよねー』と軽い気持ちで済ませていたんだが、今判ったんだ。
―――リュウキとあった事がある訳ではない。彼の事を話す人が……、話してくれる
彼女
(
・・
)
がいたから。
そして、リュウキは更につづけた。
その顔は、視線は 誰も見ていなかった。
ただただ、光の中を見続けていた。
「太陽が何よりも好き。………彼女はそうだったよ。そう言えば部屋から殆ど出なかったオレを、結構強引に外に連れ出して……色々教えてくれた事もあったよ。……籠りっぱなしのオレに外に引っ張り出した人は、彼女が初めてかもしれない、な」
光の中に手を伸ばした。
それは、この自分自身の物語の、……全ての始まりだったんだと思う。
彼女
(
・・
)
と出会い、……別れて。SAOの世界に囚われ、運命の人と出会った。
彼女
(
・・
)
の事は自分にとっては特別な存在だと言う事は今も判っている。
だからこそ、もしも……傍に彼女がいるのであれば、色々と礼を言いたい。とリュウキは思っていた。
そして、自分自身のエゴかもしれないけれど、……好きに
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