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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第250話 太陽の名を持つ少女
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黒鉄宮。
つまり、黒鉄の宮殿の略で名付けたであろうその空間。
そう改めて名を訊けば 何処となく『暗い場所』と言うイメージがついて回る事が多いだろう。事実、この場所は鮮やかとも言える黒水晶石の床タイルが一面に敷かれ、外壁も全てが黒一択。更にはその中央に鎮座している鉄碑は静謐さをひときわ演出している。それらを総合して 他の施設に比べたら圧倒的に暗いのだ。
そんな空間だったのだが、リュウキが『このタイミング』と言った途端に、姿を変えた。
目も眩む……とまではいかないが、光が満ちてきたのだ。
或いは、明るい陽射しがこの宮殿内部を全て照らしてくれているとでも言えばよいだろうか。
「うわぁぁ……」
「すごい………」
暖かな光が全身を包んでくれるこの一瞬。ユウキとランは その光の輝きにも負けない程、目を輝かせていた。
「こんなことが……」
「凄い……」
「うん………」
他の皆も みな唖然としていたのだが、直ぐに笑顔になっていた。
密閉空間と言う訳でもないから外の光は必ず差す様になっているのだが、ここまでの光に包まれる事は、ここに幾度となく足を運んできたアスナやレイナにとっても今までに無かった事だ。
「リュウキくん……、これって一体……」
直ぐ隣にいたレイナは そっとリュウキに訊いた。
実は ここだけの話、レイナは いつもとても頼りになる(なり過ぎるところがある??)リュウキにあまり頼り過ぎないように少しくらいは自分も! とちょっぴり自分を戒めようとしていたりもしていた。だから、この現象も自分で考えようと頑張ったのだが、どうしても 言葉が出てこなく、考えもまとまらなかったからすぐに白旗をあげてしまったのだ。
因みにレイナが そう思っちゃったのは、リズが言い出した事が切っ掛けである。
『有能過ぎるリュウキに頼ってばっかじゃ ダメダメになっちゃうかもよ〜? 旦那さんを支えるどころかちょー依存しちゃったりしたら目も当てられなくなるわよ〜??』
と面白おかしく言い出した。
ここ仮想世界では言わずもがなであり、それどころか現実世界においても最強……。レイナの得意分野であったはずの勉強面でも 引けを取らない様になり……相応の実力を発揮しているリュウキ。正直誰の目から見ても『お前は完全無欠か!』と叫びたくなるものだ。
と言うより、がーーッ! と叫んだのはリズだ。(絶対リズ以外にも思ってる筈だけど)
本当に仕様がない事だ、と言う事は改めて言っておこう。
そんなリュウキはと言うと、何処となく穏やかな表情をしていた。その表情にもレイナは気になったのだが、今はこの光について教えてもらいたかった方が強かった。
「……ああ。今
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