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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン82 邪魔の化身とラスト・『D』(魔)
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アガイの全身がそのオレンジ色のエネルギーに包まれ、筋肉が戦闘服の下で盛り上がる。エネルギーを抑えきれないと言わんばかりに飛び上がると、そのままの勢いで帯電した拳の一撃が闇のアームド・ドラゴンの懐深くに突き刺さった。

 D−HERO ディストピアガイ 攻2800→3800→ダーク・アームド・ドラゴン 攻2800(破壊)
 万丈目 LP600→100

「ぐっ……!ダメージ・ダイエットの効果は、戦闘ダメージにも有効となる!」
「首の皮1枚で繋がったようだが、まだ僕のターンは続いている。ディストピアガイのセカンドエフェクト発動、このカードの変化した攻撃力を元々の数値に戻すことで、場のカード1枚を破壊する!消え去れメタファイズ・アームド・ドラゴン、ノーブルジャスティス!」

 ダーク・アームドを殴り倒したディストピアガイが間髪入れず、その隣にいた光のアームド・ドラゴンに片手をかざす。するとそこから零距離で解き放たれた破壊の衝撃波が、幻竜の体をも吹き飛ばした。

 D−HERO ディストピアガイ 攻3800→2800

「なんということでしょう!光と闇のアームド・ドラゴン、わずか1ターンで駆逐されてしまいました!辛うじて敗北こそ回避したものの、ディストピアガイとはなんと恐ろしい効果を持っているモンスターなのでしょうか!」
「まだ終わりではない、セメタリーに眠るディアボリックガイのエフェクトも発動だ。自身を除外することで、デッキから同名モンスターを特殊召喚する。カモン、アナザーワン!」

 D−HERO ディアボリックガイ 攻800

「攻撃表示だと……?エドめ、また何か企んでいるのか?」
「さあね、どうだろうか。カードを1枚伏せ、セメタリーからディバインガイのエフェクト発動。僕の手札が0枚になったことで、このカードと同じくセメタリーのディフェンドガイを除外してカードを2枚ドローする。ターンエンドだ」

 確かディストピアガイの2つ目の効果は、相手ターンでも発動できたはずだ。つもり、今ここでわざわざあのモンスターの攻撃力を下げる意味は何一つない。強いて言うならば今のうちにモンスターを減らすことで次のターン万丈目に最上級モンスターをアドバンス召喚するためのリリース要因を残さなかったということぐらいだが、それにしたってやはり今やるようなことではない。しかもあのディアボリックガイの不自然な攻撃表示、そして1枚の伏せカード。
 ……どう見たってあからさまに怪しいが、ついさっき万丈目は同じく怪しい伏せカードにまんまと釣られて強欲な瓶2枚にダーク・アームドの効果を使ってしまうという致命的な失敗をやらかしてしまっている。どうしてもあの時の記憶が蘇り、冷静な思考力を削いでいるのだろう。

「俺のターン……兄さんたち、もう1度力を貸してくれ
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