Staynight編『過去』
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「扉、壊れてる!?」
扉はさっきの衝撃で歪んだのだろう
そのせいで押しても引いても開かない
「ああもう!邪魔だこのおっ!」
どかーんと音が鳴る。
凛は蹴って扉を壊した
居間に入った瞬間全てを理解した
居間はメチャクチャになっていた。何か天井から落ちてきたのか、部屋は瓦礫にまみれておりそこには
「....」
本で顔を隠して...寝ているの?か分からないがとりあえず寝ているヤツがいた
服装は何処からどう見ても現代人
いや見た事のないような服装ではあるためもしかしたら未来の人間...サーヴァントなのかも
けど今気にするのはそんな事じゃない
こうなった原因、発端は柱時計の指してる時間だ。それは2時を指している。それで思い出した
今日に限って一時間早かったのを
つまりは今の時間は午前一時。私の絶好調まで本当はあと一時間
「またやっちゃった...」
いつものと言うと悪い言い方だが私はこれでも大抵の事は人並みにできると自負している。もちろんできているからの自信である
でも1つだけ、1つだけ悪い所がある
それはここ一番、もっとも大事な勝負時に、信じられない大ポカをしでかす事
「やっちゃった事は仕方ない。反省」
自分の馬鹿さ加減が腹立たしい
カリカリとした心のまま、まだ寝ているこの馬鹿サーヴァントを起こす事に
「ちょっとアンタ、起きなさいよ」
本を取り顔を見る、意外と整った顔立ちじゃない...違う!目的目的!
「ねぇ聞いてるの?」
「んぁ?ヴィヴィオもう帰って来たのか?」
目の前の男は目を擦りながらこちらを見る。
ヴィヴィオ?誰の事だろうか。もしかしてコイツはまだ寝ぼけているのか?
「あれ?」
こちらの顔を見ると目を丸くする。いや物理的に丸くするのではなくパチパチと目を開いて閉じて、時に擦りながらこちらを見る
「アンタ、何処の英霊?」
「は?あ、いや...え?」
コイツ今なんで言い直した?何かあったのだろうか。主人への礼儀か、まだコイツの事は分かっていないが歳は20代前半と言った所か、少し幼い気もするがサーヴァントは全盛期の姿で召喚されると聞いている。この姿がコイツの全盛期?
「あーと...?...」
急に黙り込んだ。考えてるのか、それともついていけないのか。後者はあり得ないだろう。サーヴァントは聖杯によって呼ばれたのだから知識は得ているはず。なら何かを考えている?
「すまない、マスター。正直この召喚には驚いてね。普通ならば目の前にマスターがいるものだからな」
「悪かったわね。...というかアンタ寝てなかった?」
「それは癖のようなものだよ。単に寝るのが好き...というだけ」
「ふーん、サーヴ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ