41 助人
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く。
「あー、だりーな・・・。クソったれが!」
まる子とたまえは助けを呼べる人を探しに走った。誰なら助けてくれるのか。大野と杉山を探すか。それとも自分の親でも呼ぶか。どうするかわからずにいながら走ると、ある集団に遭遇した。それは、まる子の姉、さくらさきことその友人の6年生の集団だった。
「あ、お姉ちゃん!」
まる子は泣くように自分の姉を呼んだ。
「まる子、それにたまちゃん!?どうしたの!?」
「大変なんだ!藤木と笹山さんとリリィが・・・、ウチのクラスメイトが知らない上級生にいじめられているんだ!!助けて!!」
「え・・・!?」
「さくらさん、まるちゃんたち相当慌てているみたいよ。私も行くから、助けてあげようよ!」
「よし子さん・・・」
「うん、その上級生は女子だから女子同士なら何とかなるかも・・・!!」
たまえも言った。
「さくら、俺も行くよ!」
「まる子ちゃんが困っていることなら助けようぜ!」
「小山君・・・、根岸君・・・。分かったわ、まる子、たまちゃん、その場所へ案内して!」
まる子とたまえはさきことその友人らを藤木らがいる神社へと誘導した。
藤木と笹山は上級生達に近づいた。
「ったく、しつけーな!こいつが雑誌渡してくれりゃ丸く収まんだよ。バカじゃねえのか!?」
「じゃあ、泥棒として先生に言いつけるぞ」
「先生ってどの先生だよ!?」
「どの先生にでも言うさ・・・」
「だが、おめえだって理子たちを殴っただろ?今更チクったって意味ねーだろ!?叱られんのはおめーだぜ!」
「うるさい!」
「そうよ!そっちこそ暴力振っているじゃない!」
「おい、それ以上近づいたらこいつもボコボコにすんぞ!」
茉友がリリィの髪を掴んだ手を二人の前に出した。
(くそ、もう助けられないのか!どうすればいいんだ!?)
藤木は焦っていた。
(ええい、イチかバチかでリリィを助けてみるか!)
藤木は脅しを無視して特攻を試みた。
「あ、近づいたな!」
理子が横から藤木に蹴りを入れる。が、笹山が理子に体当たりして妨害した。茉友がリリィの髪を掴んだままリリィを地面に叩きつける。
「リリィ!やめろ、この!」
藤木は左手で茉友がリリィの髪を掴んでいる手の手首を掴み、もう片方の手でリリィの髪を抑え、茉友の手を強引に引き離した。その際、リリィの髪の毛が数本ブチッと抜ける音がした。藤木は茉友を突き飛ばした。そしてリリィに声をかける。
「リリィ!痛かったかい!?」
藤木はリリィが髪を引っ張られて痛かったのではないかと心配した。
「大丈夫よ、藤木君、ありが・・・」
その時、理子が笹山を振り払って藤木の後頭部を蹴り飛ばした。リリィが「キャア!」と悲鳴をあげた。笹山が藤木の元へ駆け寄る。
「藤木君!」
その
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