ゾイドSS?
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か側近に耳打ちをする。
(ボソボソボソ…)
「よ、宜しいのですか?」
「命令だよ、すぐに手配して」
「はっ!」
この直後、フィーネの行動は許可され、「リーゼ様」の奪還とバン・フライハイト抹殺の勅令が下された。
「この鈍感っ! フィーネはねっ! 奥でウェディングドレス着て、あんたを待ってたんだよっ! それをっ…」
余りにも間抜けな男を見て、つい怒鳴ってしまうムンベイ。
「あれ? 聞こえないぞ、何言ってるんだ? もう1回言ってくれ」
「どうやら電波状況が悪いらしい、後でかけ直す、通信終了」
「待てっ、バンッ! まだっ」
ブツンッ
リーゼちゃんの意地悪…
「さあ、邪魔が入る前にもう1回どう?」
「どうって? まだ痛いだろ?」
「構わないよ、怪我は慣れてるし、さっきは暖かいって言うか、凄く嬉しかった。 また暖めて欲しい」
通信するために羽織っていたシーツを脱ぎ、裸のまま抱き付くリーゼ。
「で、でも」
「ここはそう言ってないよ、またこんなに…」
自分の足の下で発育する、「ニコルの素」をさすりながら、笑っているリーゼ。
(うっ、やっぱり笑うと可愛いっ!)
「リーゼッ!」
「ああんっ(ハ〜ト)」
今日は下半身の命令に忠実なバン君だった。
それから数日後、一人の青年が、自分を目覚めさせた運命の少女を探していた。
以前はレイブンと同じように負の感情を植え付けられ、ゾイドの操縦技術だけを叩き込まれて来たが、プロイセンやデスザウラー亡き今、その洗脳も解け、最初の約束を交わした少女を探し求めていた。
コンコンッ!
ようやく辿り着いた、思い出の小さな家のドアをノックする青年。
「はい。あ… 貴方はヒルツ、ヒルツなんでしょっ!」
その家から出て来たのは、バンの姉だった。 ヒルツに縋り付くように問い掛けるバンの姉。
「ああ、ずっと君を探していた… せっかく君の父さんに守って貰ったのに、僕は捕まってしまって、君の父さんは……」
ヒルツの方は頭髪が燃えた後、短く生え変わっていたので、ウィンドコロニーの傍の遺跡にあった、フィーネとは別の部屋で目覚めた少年の面影と重なった。
「いいのっ、貴方がっ、貴方だけでも生きていてくれたなんてっ、私はそれだけでっ」
そこからは言葉が続かなくなり、ヒルツの胸で泣き続ける姉。 おてんばだった少女は、弟と同じく、遺跡に呼ばれるように中に入り、ヒルツとオーガノイドを目覚めさせ、帝国に奪われるまでは、ほのかな恋心を抱き合って一緒に暮らしていた。
その後、強化されたデスザウラー同士が戦い、ウルトラザウルスとデスステインガーも参戦し、惑星全土を焦土と化す「バン・フライハイト争奪戦」が行われた。
フィーネはバンを奪い返すため戦い、バンはリーゼとニコルを守り、
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