暁 〜小説投稿サイト〜
GS美神他小ネタ18菌
ゾイドSS?
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
フが、聞いてはいけない質問をしてしまった。
「あの… どうして泣いているんですか?」
 目の前の女神像のような女性が、ずっと涙を流しているのに気付き、聞かずにはいられなかったルドルフ。
「ああ、これかい、女は嬉しい時、こんな泣き方をするんだよ、坊や」
 ドクンッ
 ルドルフ君、すでに遅かりし初恋であった。

「あのっ、弟は無事なんですかっ? せめて声だけでも聞かせて下さいっ」
 バンの姉が声を出した所で、リーゼの顔色が変わった。
「あっ、お… お姉さんですかっ? 始めましてっ、彼は無事です、すぐに変わりますからっ」
 急に敬語に変わってモジモジするリーゼ、皇帝や大統領より上位の扱いらしい。 これで大人の何人かは、短い時間に何があったのか、すっかり分かってしまった。
「よう、姉ちゃん、俺は無事だぜ。 どこに向かってるのかは知らないけどな。でもリーゼって行く場所が無いんだ、俺の村に連れて行ってもいいかな?」
 カメラの向きが変わったが、二人の位置関係はどう見ても、「バンの膝の上にリーゼが座って、肩に手を回して抱き付いている」状態だった。
「それより、さっきフィーネちゃんがデスザウラーに乗って行ったらしいわ、貴方を取り戻すために…」
「え? デスザウラーって、帝国の残骸持ち出したのかっ? 俺は無事だって言ってくれよっ」
 フィーネちゃんが気にする、「バン君の貞操」は既に無事ではなかった。
「連絡がつかないのよっ」
 と言うか、フィーネちゃんザウラーは、徴発自体が無効なのがばれて、市街地を出た後、帝国の追撃部隊を撃破して、悠々と歩いている途中だったりする。
「フィーネには私から「説明」しておくよ」
 もちろんリーゼは、通信などではなく、「荷電粒子砲」で説明や弁解をするつもりでいた。
「ああ、あいつもゾイドに乗ったら性格変わる方だからな、頼むよ(チュッ)」
「もうっ、みんな見てるよっ(ポッ)」
 ガビーン!
 リーゼの頬にキスするバンと、嬉しそうに頬を赤らめるリーゼを見て、約1分で初恋が破れたルドルフ殿下。 その時、彼はこう思った。
(許さないよ… バン)
 ちょっと憧れていた、「お姉さんみたいなフィーネさん」に続き、ルドルフ君的女神様まで篭絡してしまった男を見て、嫉妬の炎を燃やす皇帝陛下。

「バンッ、何してるのっ? フィーネちゃんはどうするつもりっ?」
「え? あいつとは何か上手く行かなかったし、実はリーゼと仲良くなっちまったから、俺達… その、結婚しようと思ってるんだっ(ポッ)」
 振られたのではなく、結婚式を隠されていただけだが、誤解が誤解を生んで、リーゼと生まれてくるニコルのためにも、良い父親になろうと決心していたバン。
 ビキッ!
 そこでルドルフから変な音がして、血のような色をした目のまま、何
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ