暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
追求〜
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・ちなみに俺は先日のアレがあるので、一席離れた位置にいる。とにかく、聞いた話は・・・まず、所属していたギルドの名前は《黄金林檎》・・・宿屋代や食事代を稼ぐための・・・所謂“生きるため”のギルドだったらしい。そんなある日、サブダンジョンに潜って、見たこともないモンスターに遭遇した。一目でレアモンスターと判断したメンバーは全員で追いかけ・・・ラッキーで倒せたらしい。そしてドロップしたのは指輪アイテムで・・・なんと敏捷力が二十も上がるらしい。

『・・・でも、このギルドでそんなレアアイテムが出たら・・・』

そうだ。案の定、ギルドで使用する派と売って儲けを分配する派に割れたらしい。結果はギルドメンバー八人中五人が売却。・・・そして中層の商人では扱えないだろうとギルドリーダーが前線の街まで持っていき、売るということになったらしい。皆はわくわくしながら帰りを待った。・・・だがーーーーー



ーーーーーリーダーは帰ってこなかった。



生命の碑を確認し、そのリーダーの名には・・・斜線が引いてあり、死亡時刻はリーダーが上層にいった日の深夜一時過ぎ。死因は・・・貫通属性ダメージ。

「そんなレアアイテムを抱えて圏外に出る筈がないよな。てことは・・・睡眠PKか」

「(・・・ゲス、だな)」


『半年前ならまだ手口が広まる前ッスから・・・』

『きっと資金節約でドアロックできない公共スペースを使ったのかもしれないわね』

俺は溜め息を吐く。・・・更にヨルコさんから情報を得ていく。売却に反対したのはカインズさん、シュミット、並びに・・・ヨルコさん。カインズさんとシュミットは自分が使いたいからという理由。ヨルコさんは・・・当時カインズさんと付き合っていたかららしい。その関係はギルドの解散に伴い自然消滅したらしい。更に驚きなのは・・・

「それで・・・グリムロックですけど・・・」

「・・・彼は黄金林檎のサブリーダーでした。そして同時にギルドリーダーの“旦那さん”でもありました。もちろんSAOでの、ですけど」

「え・・・リーダーさんは女の人だったのか?」



・・・グリムロックさんは何時も笑顔を絶やさない人だったらしいが、妻が死んでからは荒み、消息を絶ったらしい。

「(・・・)」

『咲さん?』

「(いや・・・もし、もし本当に詠や恋と二度と会えなくなっていたら・・・どうなっていたんだろうかなって)」

『・・・そんなの想像しないでよ。もし咲に二度と会えないかもしれないなんてことがあったら・・・考えたくもないわ』


『・・・でも、そんな外史もあるッスよね・・・?』

「(ああ、外史は選択の数だけ増えていく。前に言われたけど、俺と亮は外史の“基点”らしい。俺と亮が存在する外史は全て
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