追求〜
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視認できるHPでも・・・」
「パーティー組んだ方が色々分かりやすいでしょ。ほら、サキも」
「・・・へーい」
俺とアスナはキリトにパーティー要請を飛ばし、左上のHPバーにアスナとキリトのHPバーが追加される。それを眺めていたら・・・
「・・・なに?」
不意にアスナが声を出した。どうやらキリトがアスナをまた見ていたらしい。
「いや・・・なんつうか、こんなに心配してくれるとは思わなくて・・・」
言った直後、アスナは顔を赤く染めながら雷を落とした。
「ち・・・違うわよ!いえ、違わないけど・・・もう、さっさとしてよ!!」
「じゃ、じゃあ、いきます」
キリトはそう言って、大きく息を吸ってから・・・ピックを手に向かって放った。
「・・・っ」
キリトが僅かに顔をしかめる。俺はすぐに左上を見上げる。
「(ざっと三パーセント位か・・・問題は)」
数秒後、キリトの手から赤いエフェクト光が血のように吹き出す。それと同時にHPが少し削れる。・・・これがカインズさんの命を奪った貫通ダメージ・・・
「・・・早く圏内に入ってよ!」
アスナに言われ、再び門を通る。表示された文字を横目に、キリトのHPバーを見つめるが・・・
「止まった、な」
そしてキリトの手を見ると、変わらずに赤いエフェクト光を撒き散らすピックの姿があった。
「武器は刺さったまま、でも継続ダメージは停止、か」
『じゃあどうしてカインズは死んだのよ。まさか転移結晶使ったとか?一撃でHPを・・・いえ、無理ね。話の通りにアーマーを着込んでいたなら、そんなにダメージは通らない』
『亞莎さんから聞いた特定下に置けるコード解除ッスかねぇ』
「(うーん・・・そもそも、あれってカインズさんだったのか?)」
『はあ?ちょっと、昨日確かめたんじゃないの?』
「(・・・まあな。スペル違いがないかとKの欄は全て調べたし・・・でもなぁ、あんなに鎧着込んでたら外見でカインズさんって言われてもなぁ)」
『じゃあ咲さんはヨルコさんが嘘をついてるって言うッスか?』
「(いや・・・ただ、何か隠してるんじゃないかとは思う・・・)」
『そうよね。第一、復讐が目的なら身の回りの人間も殺さない?この場合ヨルコさんも・・・って意味だけど』
『昨日言ったじゃないッスか。ヨルコさんには知り合いだからこそ、事件を広める役割を・・・』
『だから、それはーーーーー』
『でも、やっぱりーーーー』
「(お前ら・・・推理すんのは勝手だが、ボリューム下げろ。頭に声が響いて気持ち悪い・・・)」
ふと、その言葉で愛依を思い出した。
「(・・・大丈夫かな)」
『愛依さんなら平気ッスよ
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