暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
追求〜
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
視認できるHPでも・・・」

「パーティー組んだ方が色々分かりやすいでしょ。ほら、サキも」

「・・・へーい」

俺とアスナはキリトにパーティー要請を飛ばし、左上のHPバーにアスナとキリトのHPバーが追加される。それを眺めていたら・・・

「・・・なに?」

不意にアスナが声を出した。どうやらキリトがアスナをまた見ていたらしい。

「いや・・・なんつうか、こんなに心配してくれるとは思わなくて・・・」

言った直後、アスナは顔を赤く染めながら雷を落とした。

「ち・・・違うわよ!いえ、違わないけど・・・もう、さっさとしてよ!!」

「じゃ、じゃあ、いきます」


キリトはそう言って、大きく息を吸ってから・・・ピックを手に向かって放った。

「・・・っ」

キリトが僅かに顔をしかめる。俺はすぐに左上を見上げる。


「(ざっと三パーセント位か・・・問題は)」

数秒後、キリトの手から赤いエフェクト光が血のように吹き出す。それと同時にHPが少し削れる。・・・これがカインズさんの命を奪った貫通ダメージ・・・

「・・・早く圏内に入ってよ!」

アスナに言われ、再び門を通る。表示された文字を横目に、キリトのHPバーを見つめるが・・・

「止まった、な」

そしてキリトの手を見ると、変わらずに赤いエフェクト光を撒き散らすピックの姿があった。

「武器は刺さったまま、でも継続ダメージは停止、か」

『じゃあどうしてカインズは死んだのよ。まさか転移結晶使ったとか?一撃でHPを・・・いえ、無理ね。話の通りにアーマーを着込んでいたなら、そんなにダメージは通らない』

『亞莎さんから聞いた特定下に置けるコード解除ッスかねぇ』

「(うーん・・・そもそも、あれってカインズさんだったのか?)」

『はあ?ちょっと、昨日確かめたんじゃないの?』

「(・・・まあな。スペル違いがないかとKの欄は全て調べたし・・・でもなぁ、あんなに鎧着込んでたら外見でカインズさんって言われてもなぁ)」

『じゃあ咲さんはヨルコさんが嘘をついてるって言うッスか?』

「(いや・・・ただ、何か隠してるんじゃないかとは思う・・・)」

『そうよね。第一、復讐が目的なら身の回りの人間も殺さない?この場合ヨルコさんも・・・って意味だけど』

『昨日言ったじゃないッスか。ヨルコさんには知り合いだからこそ、事件を広める役割を・・・』


『だから、それはーーーーー』

『でも、やっぱりーーーー』

「(お前ら・・・推理すんのは勝手だが、ボリューム下げろ。頭に声が響いて気持ち悪い・・・)」

ふと、その言葉で愛依を思い出した。

「(・・・大丈夫かな)」

『愛依さんなら平気ッスよ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ