追求〜
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「DDAが?」
翌日、57層にあるカフェテラスにて、先日あの後にキリトが槍を巻き上げられたことを知らされた。
『DDA。ディヴァイン・ドラゴンズ・アライアンス・・・聖竜連合のことね』
「(正解。・・・あーやだ。俺ってあのギルドに嫌われてんだよねぇ)」
『クリスマスの時ッスね』
そう。クリスマスの一件の際、デュエルで片っ端から聖竜連合をボコしたのを知られ、あちらさんのブラックリストに載せられているのだ。ちなみに凶器をキリトから巻き上げたのはシュミットと呼ばれるプレイヤーだそうだ。
「あー、いたわねそんな人。でっかいランス使いでしょ」
「そそ。高校の馬上槍部主将って感じの」
「そんな部活日本にないだろ」
キリトのくだらない洒落を一蹴する。
「・・・実はそいつが犯人、てセンはないわよね」
「断定はできないけど、まずないよ。わざわざ凶器を回収する必要が分からない。犯人なら最初から凶器を残さないだろうし・・・」
「俺はあの槍は、犯人のメッセージなんじゃないかと思う」
『・・・確かに』
キリトの言葉に対して詠が呟く。ちなみに指輪と同化?している詠の声は俺や亮といったメンバーにしか聞こえない謎仕様だ。亞莎も同様だが・・・何故だろう。
「しっかし、これは過去に何かあったと考える方がいいんじゃないか?」
「そうね。カインズ氏、グリムロック氏、シュミットの間には何かがあった」
「つまり、殺人動機は快楽とかではなく、復讐、もしくは制裁ってことだよな。犯人はギルティソーンという名前を持った槍を用いての公開処刑を決行した。・・・カインズ氏が過去に何か罪を犯して、それに対する罰として殺したとアピールしているのか」
「じゃ、シュミットはどちらかと言えば狙われる側ってことか。カインズさんと何かしらの関係があり、“何か”をした。・・・カインズさんが殺されたことでシュミットは焦りだした・・・」
「その何かが判れば、自動的に復讐者も判る気がするな。・・・ただこれが全部、犯人の演出に過ぎない可能性もある。先入観は持たないようにしないとな」
「そうね。特に、ヨルコさんに話を聞くときはね」
『まあ、今の情報からなら・・・』
『そッスね。となると・・・』
頭の中に響く推理の嵐に頭痛を覚えながらも俺はふとアスナを見た。
「(・・・むー)」
朝に会ってから気になってたのだが、アスナの服装が何時もの紅白服ではなかった。ピンクとグレーの細いストライプ柄のシャツに黒レザーのベストを重ね、ミニスカートもレースのフリルがついた黒。足にはグレーのタイツに靴はピンクのエナメル、頭に同色のベレー・・・うん。かなり本気でお洒落に力を入れてる。つかこれ、かなり値が
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