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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百二十八話 突入
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、父さんと母さんとバウムガルテンから習った戦闘方法でアッサリ倒したんだけどね、もう少し骨のある奴は居ないのか成って思ったよ。

テレーゼ皇女様をお守りしているのが、父さんじゃ、宇宙艦隊でも持ってこない限りは殿下の安全は保証されたようなものだからね、しかし、皇太子殿下は何を考えて居るのやら、ほっといても皇帝陛下に何れ成れるのに、何を焦っているんだか判らないよね。

うちみたいな、最下級貴族じゃ判らない葛藤とかがあるんだろうけど、それにしても政敵と一緒に叛乱起こすなんて、何考えてるんだか。呉越同舟も良いところだよね。

さて、そろそろ突入だね、陛下の恩顧を少しでもお返しするために大暴れしますかね。
テレーゼ皇女様、あなた様のお父上を必ずお助けしますから、待っていてくださいね。


帝国暦483年8月5日 午後0時20分

■オーディン ノイエ・サンスーシ 謁見の間

「さて、そろそろ、宇宙艦隊もクロプシュトックの艦隊の奇襲で潰えている事でしょう、あの様な何処の馬の骨とも判らない平民の指揮官では高貴なる貴族の指揮する艦隊には、ひれ伏すしか無いのですからね、たかだか6,000隻の平民艦隊など鎧袖一触でしょう」

皇太子の独白は延々と続いており、クロプシュトックもリューネブルクもそして皇帝ですら呆れて居たのであるが、構わず独白させているのである、クロプシュトック側と皇帝側では、それぞれ思惑は違うにしても。

「だいたい平民の権利を拡大などすれば、奴等は嵩にかかって更に権利を主張するでしょう。平民などといいう犬畜生にも劣る存在は我らのありがたい慈悲で生きているのですから、父上の考えは帝国の為になりません。それを是正するのは皇太子たる私の責務ですからな」

一人陶酔している皇太子としらけた雰囲気のその他の者達、そして情報を見ている者達も、皇太子に呆れていた。この皇太子はダメだと。

「殿下、陛下の御心中を察して頂きたい」
皇太子は、リヒテンラーデ侯の言葉にも全く動じずに睨み付けるだけである。
「さて、お喋りはこの辺にしておきましょう、恐れ多くもリヒテンラーデ侯が、グリューネワルト伯爵夫人と共謀し皇帝陛下の弑逆をしたのですからね、リューネブルクお前の出番だ」

皇太子の言葉に、リューネブルクは応えて皇帝に向けた銃の引き金に手をかけたが、クラーゼン元帥が完全に皇帝を護り体をどかさない。
「クラーゼン退け、此は新帝ルードビッヒの勅命ぞ」

皇太子に言われながらも、クラーゼン元帥は微動だにせず、皇太子とリューネブルクを睨みまくりながら、叫ぶ。
「皇太子だと、笑わせるな!貴様など、皇太子と呼ぶのも烏滸がましいわ!この逆賊が!!」

蝶よ花よと奉られてきた皇太子にとって初めてと言うほどの罵声に、彼は顔を真っ赤にして怒り狂
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