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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百二十八話 突入
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などせず、有耶無耶になるような事を成らなかったのだから、此ほど公平にして頂き、我ら一同感謝の念で一杯でありました。

それ以来、テレーゼ皇女殿下に我が家を御訪問頂き、殿下の御出掛けにもお供してきましたが、殿下は非常に気さくな方で、俺のような無骨で強面の者も全く動じずにお話しくださる。殿下の御共は面白い事ばかりでございましたな。

しかし、先ほどの暗殺未遂は俺の一生の不覚にございました。ズザンナが居なければ、殿下を害し奉ろうとした不逞の輩を倒す事が出来なかったのだから、殿下が御無事で有ったのが全て良い方へと流れているはずだ。陛下御救出も殿下無くてはこうまで早くは進まなかったであろう。

戦艦の突入、強襲揚陸艇のでの宮殿突入など、俺では考えも着かない作戦だから、殿下の冴えは素晴らしきモノだ。しかも、殿下は我らに頭を下げて、陛下をお救いしてくれと、我々に頼まれてきた。その様なお姿を我らの前でさらけ出すなど、何という恐れ多い事をと思ったが、殿下の真摯が判り我ら全員感動に包まれた。

この殿下ならば我が命捧げるに相応しい主君を得たと感じたのだ。惜しむらは殿下が女子であることか、男児であれば間違えなく皇太子殿下に相応しい御方なのに、真持って残念だ。

さて、そろそろ突入だ。皇帝陛下、お待たせしておりますが、今暫くお待ちください、必ずやお助け致します。ライムバッハー閣下、宜しく頼みますぞ、そして皆、頼むぞ。大神オーディンよ我らに力を与えたまえ。



帝国暦483年8月5日 午後0時20分

■オーディン ノイエ・サンスーシ 強襲揚陸艇バート・デューベン   ズザンナ・フォン・オフレッサー

父さんとの初仕事がまさか、皇帝陛下をお助けする事とは思っても見なかった。数年前までの父さんは、装甲擲弾兵副総監で大将なのに貴族や宇宙艦隊の軍人から、馬鹿にされ続けていたのに、それに不満を持つ事もなく、『言いたい奴には、言わせておけ。必ず見ている方は見ていてくれる』と言って居たけど、真逆、皇帝陛下とテレーゼ皇女殿下が見ていたと知ったときは、あの強面の父さんが照れたりしていたんだから、始めてあんな顔を見て、母様と二人で後で笑ったものです。

それ以来、殿下が我が家に御訪問してくださったり、襲撃犯と戦ったりしたけど、未だにあの襲撃犯に言われた事を気にしてるけど、17歳の今じゃ立派なCカップに育ったんだい、エッヘン!未だ未だ母さんの胸囲には負けるけどね。

身長は既に157cm母さんを抜いて170cmになったんだよね。体重は内緒だけど、父さん譲りで筋肉の付きが良いからね、爺やのバウムガルテンが関心してくれるほどだよ。

おっといけない、今日は殿下の危機でビックリしたから、直ぐに体が動いたよ、時代錯誤としか言えないような黒マントの暗殺者に対して
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